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大腿四頭筋と外側筋群と内側筋群
こんにちは。今回は太もも前面の筋群、大腿四頭筋についてです。
その名の通り4つの筋肉で構成されています。
先ずは付着位置の確認です。
起始・停止
![](https://assets.st-note.com/img/1676964476842-UP1T2l1Uil.png?width=1200)
起始
大腿直筋:下前腸骨棘(AIIS)、寛骨臼の上縁
中間広筋:大腿骨前面上部3/4
外側広筋:大腿骨外側面、粗線外側唇
内側広筋:粗線内側唇、広筋内転筋版、大・長内転筋筋膜
停止
全て膝蓋骨を経て脛骨粗面
になります。
大腿直筋のみ股関節、膝関節を跨ぐ2関節筋になります。
大腿直筋の下に埋もれる形で中間広筋は付着し、内側広筋は大腿骨の裏から表面に付着しています。
作用
膝関節伸展、股関節屈曲(大腿直筋のみ)
内側広筋の特徴
膝関節完全伸展時に最も強く作用します。
また内転筋群と筋連結しています。
これら特徴を踏まえてトレーニングに落とし込んでみましょう。
レッグエクステンション時にボールを内ももで挟み、内転筋を筋発揮させ膝関節を完全伸展させる事で内転筋を効率よく動員する事が可能になります。
内側広筋を意図して狙いたいボディビルダーの方、是非お試し下さい。
内側VS外側
大腿四頭筋の断面図を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1676968892602-bASgShcaeJ.jpg)
上記画像は左モモの断面図を上から覗いた図になります。
外側広筋と中間広筋は一つの塊であることが分かります。
大腿直筋、中間広筋、内側広筋間は区切りが存在します。
サイズを見てみると外側広筋が強そうですよね。
またその他、大腿骨の外側に付着する筋群を見てみましょう。
大腿二頭筋、大腿筋膜張筋、大殿筋、中殿筋、外側広筋
一方、内側に付着する筋群はと言うと・・・
半腱様筋、半膜様筋、内転筋群、内側広筋
どう考えても外側筋群が強いですよね。特に殿筋群なんか最強ですよね。
上記の事から、一般的に内側の機能低下やうまく使えていないケースが多く、外側側が伸張位や短縮位で過緊張になっている事が多いです。
外側広筋自体の作用は膝関節伸展のみですが、股関節を跨ぐ上記外側筋群と膜組織で連結している事から、股関節の運動時にも働くことが予測されます。
モモ上げしてみて下さい。外側広筋パツパツに力みます。
一方、内側広筋はプニプニで一つも力が入っていません。
内側広筋は働きにくいのに対し、外側広筋は働きやすくなっています。
歩いてるだけでバンバン使われます。
上記の事から、外側筋群はリリースする事はあれど、意図的に鍛える機会は余りないように思います。
内側筋群を鍛えるべきです。
弱くなりがちなので。
骨盤が垂れている高齢者によく見られる傾向として、変形性膝関節症が挙げられます。
骨盤後傾→股関節外転・外旋(がに股の様な姿勢)→外側筋群がパツパツに張る
→パテラ(膝のお皿)が外に牽引→大腿骨と脛骨の内側が擦れる
みたいなケースは多々あります。
ただでさえ張りやすい外側筋群が、骨盤後傾に伴い更に張りやすくなります。
外側・内側の筋バランス、骨盤の状態など大切なことが分かります。
大腿直筋による股関節屈曲
股関節屈曲0°-60°が最も強く働きます。
おわり。