進学選択体験記(法学部内定・家村)
こんにちは。2年生スタッフの家村です。
先日、法学部への進学が内定いたしました!
というわけでその経緯と、学部の紹介をもって、私の進学選択体験記といたします。
と言っても、東大の「進学選択」制度についてよくご存じの受験生はそう多くないと思われますので、まずはこちらを。
「進学選択」、知っていただけましたでしょうか……?
私は入学前から、政治(具体的には議員や官僚のお仕事)にとくに興味があり、文科一類から法学部に進学することを考えていました。
ここで、受験生のみなさんに強調しておきたいことは、
「法学部において、文科一類からの進学が、他科類からの進学に比べ、圧倒的に簡単である。」
ということです。
詳しいことは書きませんが、法学部は例年、文科一類からの進学枠を他科類からのそれに比べて極端に多く取っています。
ですからキホン的に入学後の「平均点」(成績)を気にする必要はありません。
必要単位を落としたり、極端に成績が悪かったりする場合を除いて、ほとんどの文一生が法学部への進学を選ぶことができるのです。
一方で他学部への進学が(学部にもよりますが)極端に不利であるということはありません。
そうした点で(とくに科類選択を迷っておられる受験生にむけて)少しでも法・政治分野への興味があるのであれば、文科一類への出願は賢明なものかもしれません。
ですが、内定者の中には理科各類や文科二、三類から法学部への進学を選んだ人もいました。ですので「入学してから学部を迷える」というのが東大の特長であることに変わりはありません。
本題、私の進学選択体験記
前置きが長くなりましたが、ここから私の進学選択体験談です。
といってもそう紆余曲折あるものではありません。
(前置きが長いのもそういうわけです!)
前期課程の文科一類を修了するために必要な単位は比較的たやすく/早く揃えることができます。
1年生のうちに大半の単位を取り切ってしまい、2S(2年生の春学期)で1,2コマ授業を受ければ法学部の進学が可能になる、という状態を作っておくことが理想的と言えるでしょう。
私も大部分の文一生同様、そのように単位を取り、進学がこの9月に内定した、というわけです。
本来であれば「進学選択体験記」なるものはここで終わりとすべきなのでしょうが、法学部の場合、すこし変わった事情がありまして……。
①持ち出し科目
私たち東大生は1,2年のあいだは前期教養学部各類の授業を、3,4年からは各学部の授業を受けることになるのですが、
2Aセメスター(2年生の秋学期)、学部内定後の前期教養2年生を対象に内定先の学部が開講する(「持ち出す」)授業を「持ち出し科目」といいます。
これが法学部の場合すこし特殊で、2Sセメスター(2年生の春学期)からこの「持ち出し科目」が開講されます。
※大抵の「持ち出し科目」は各学部がある建物で開講されるので、駒場キャンパスに通う2年生は、各学部まで足を運ぶ必要がありますが、法学部の「持ち出し科目」は文字通り、学部のある本郷キャンパスから駒場キャンパスまで先生が出張して授業を行います。
ですので家村は決して、2Sセメスターのあいだ授業が週1,2コマしかないのをいいことに遊び呆けていたのではありません。週5コマ、法学部「持ち出し科目」を受講していたのです。
こんな風に。遊び呆けてなかったというのは嘘みたいですが。
②コース選択
法学部には「コース」があります。
他学部でいうところの「学科」のようなものなのですが、進学選択時ではなく、進学内定後の秋ごろに改めて「コース」を選択する必要がある、という点が異なります。
法学部の各コースは以下の通りです。
※以下「法学部入学案内2022」による。
https://www.j.u-tokyo.ac.jp/tdhg_mng/wp-content/uploads/FacultyofLaw2022.pdf(2022年9月7日確認)
①第一類:法学総合コース
②第二類:法律プロフェッションコース
③第三類:政治コース
また、それぞれ大まかに想定されている進路があります。
「入学案内2022」によれば、
①なら「ビジネス法務、公務、マネージメント、研究職など」
②は「法曹(特に裁判官、検察官、 弁護士)」や「企業等における高度な法律専門職」(法科大学院への進学が前提)
③は「研究者やジャーナリストなど」
とされています。
私自身、どこのコースに進むのか、完全に決まってはいないのですが…。
東大を志望する段階でここまで具体的に決まっている必要はまったくありませんが、将来の職種を考えるうえで「コース」の選択を少し考慮に入れてみるのも楽しいかもしれません。
すこし尻切れトンボな感がありますが、長くなりすぎた気もするので、この辺で。
上にあげたような職種や、法・政治学に興味をお持ちの受験生は、文科一類→法学部のルートを選ぶのがスムーズであろう、ということを最後に強調させてください。
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