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第2回東大本番レベル模試 生物所感

総評:やや易~標準

丁寧にリード文や図表を読み解いていけば正解することのできる素直な問題が揃っていました。序盤に機構がわかる大問も多く、得意な人とそうでない人で解答に要する時間に大きな差が出たのではないでしょうか。また、序盤の問題を落としてしまうと後半に響く構成になっていたので、リード文を読み飛ばさないことに対する注意喚起になったと思われます。丁寧にかつ速く解けるように練習しましょう。

第1問:標準

A:基本的な知識問題です。
BC:筋収縮が起きるときのイオンの流れはよく出題されるので、この機に覚えてしまいましょう。
D:変異型遺伝子のmRNA前駆体にタンパク質Mが結合することと、遺伝子Mノックアウトマウスと変異型で表現型が一致することから簡単に推論できます。取っておきたい問題でした。
E:多細胞生物では細胞によって発現する遺伝子が異なることを思い出せれば解ける問題でした。遺伝子工学の発想が要求されるので、資料集などにも目を通しておくと良いでしょう。
F:取っておきたい問題です。
G:DができていればFと合わせて正解することができるので、ここまで正解できていたのであれば取りたい問題です。
H:これもDができていたのであれば取りたい問題です。

第2問:やや易

A:基本的な知識問題です。
B:取っておきたい問題です。
C:基本的な知識問題です。
D:ピルビン酸と酵素Aの関係、ピルビン酸濃度に関する実験結果をまとめるだけで正解にたどり着くことができます。取っておきたい問題です。
E:取っておきたい問題です。
F:知識問題です。植物ホルモンは頻出なので押さえておきましょう。
G:実験4の結果を丁寧にまとめましょう。
H:問題文が何を問うているのかがややわかりにくいですが、日中に乾燥ストレスが大きくなる理由は簡単に推測することができたと思います。

第3問:標準

A:宿主の絶滅はボルバキアの絶滅を意味することに気づくことがポイントでした。
B:取っておきたい問題です。
C:どのような戦略を取れば感染個体の頻度を上昇させることができるのか、落ち着いて推論しましょう。
D (あ):時間がかかりますが、この後の問題でも使うことになるので焦らずにすべての可能性を検討してみましょう。
D(い):絶対に取っておきたい問題です。
E:これもすべての選択肢を焦らずに検討しましょう。Dを正解したなら取っておきたい問題です。
F:問題文が長いですが、Cを正解していれば難しいことはないので、丁寧に記述して満点を取りたい問題です。
G:取っておきたい問題です。
H:図3−3を見れば解ける問題です。転写と翻訳の違いに気をつけ、正解したいです。
I:4行指定と記述は長いものの、図3−3及びHの内容を理由とともにまとめるだけで正解できる問題なので、本番では満点を狙いたい問題です。現時点で満足な記述を作ることができなかった生徒は添削などを活用してわかりやすい記述を書けるように練習しましょう。

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