💖とことんユーミン💖U-miz

タイトルは「YUMI as a kid」「Yuming's Kiz」の造語。
このアルバムのコンセプトは特に無く、音楽に対する「サイケデリック」なものを前面に出すつもりで製作したそうです。

1993年11月26日発売　25枚目のオリジナルアルバムです！

サイケデリックは語源的には心を明らかに表すという意味。
1943年スイスの化学者ホフマンAlbert Hofmann（1906―2008）が偶然に発見したLSDという薬品は統合失調症（精神分裂病）の幻覚と類似の幻覚体験をもたらしたので、あたかもこれが人間の無意識を表しているかのように考えられたことから、こうした人工的につくられた幻覚が無意識的な心を表しているという意味でサイケデリックという。この種の幻覚を誘発するものは、このほかに大麻(たいま)、メスカリンなどがある。これらの薬物は、いずれも知覚、認識に影響を与えるもので、心の深層を現すものであるかのようにみなされている。
　なお、LSD、メスカリンといった薬物によっておこされる幻覚に関連のある芸術のことを、1960年代にはサイケデリック・アートpsychedelic artと総称するようになり、一時アメリカで流行した。しかしその後は、電子技術を使ってつくられる光・音などによって創作されるグラフィック、音響効果のことをさすようになった。従来の絵画は視覚的で静止しているが、サイケデリック絵画といわれるときは、運動的・聴覚的効果をも包括している。

なるほどですね。

タイトル候補には
Flower Kid、ylang-ylang（イランイラン）
などというネーミングもあったそうです。

💓自由への翼

あえてパット・メセニーを意識した曲調にしたという。
パット・メセニー（Pat Metheny、1954年8月12日 - ）アメリカ人ジャズ・ギタリストでパット・メセニー・グループのリーダーである。ミズーリ州リーズ・サミット出身メセニーは若い頃よりミルトン・ナシメントやロー・ボルジェス、トニーニョ・オルタ等のブラジル音楽に興味を持っていた。オルタとは1980年にブラジル公演に来た時に女性ギタリスト、セリア・ヴァスの紹介で出会う。彼とは意気投合し、レコーディング中のオルタの1980年発表のセカンド・アルバム『トニーニョ・オルタ』に2曲参加。メセニーは自分の家にオルタを招くほどに仲良くなり、オルタのアメリカでの録音による1983年の『ムーンストーン』にも参加。[4]そして、彼はECMを離れた後の1987年にかねてより望んでいたブラジル音楽に影響された、『スティル・ライフ』や『レター・フロム・ホーム』を発表することとなる。

♪みつけて おいでよ自由でいる二人のため
戻って おいでよ 強い翼 手に入れたら♪

私はこのアルバムを開いた頃から、
40歳からの人生を考えるようになりました。
まだアラフォーなどといういう言葉は
使っていなかったと思いますが、
家業と子育ての両立は大変でした。
3番目の男の子を死産したこともあり、
中年に差し掛かってきたことを実感してきました。
何かしなければと焦って、
ある時、新聞に自分の思いを投稿しました。
その引き金になった自由への翼。
強い翼を手に入れたいと本気で思いました。

❤️HOZHO GOH（ホジョンゴ）

HOZHO GOH（ホジョンゴ）
タイトルはナバホ族の調和の取れた人生や生活を指していると言われています。

ナバホ族（ナバホぞく、Navajo）は、アメリカの南西部に先住するインディアン部族。アサバスカ諸語を話すディネの一族。


「ヨシュア・トゥリー」とはアメリカの南西部（ロサンゼルスから東に約200キロ）に生育するユッカの樹のことです。ちなみにヨシュアは旧約聖書に出てくる指導者の名前です。イエスのこともヘブライ語でいうとヨシュアになります。

写真はwikiより

ナバホ族はアリゾナ州の北東部からニューメキシコ州にまたがるフォー・コーナーズの沙漠地帯に、一定の自治権を保有した「ナバホ・ネイション (Navajo Nation)」として、アメリカ最大の保留地（Reservation）を領有している。

南部アサバスカ諸語（英語版）を話す民族に属し、アパッチ族とは言葉も近く、近縁である。かつてはスペイン人から「アパッチ・ド・ナバホ」（涸れ谷の耕作地にいるアパッチ族）と呼ばれ、アパッチの一部族と見られていた。
正装の際には、鉢巻を締める。女性の正装は、ベルベットのロングドレスに、カボチャの蕾を意匠にした「ナバホ・コンチョ」という銀の首飾りを着ける。モカシンはブーツ型をしている。近隣のプエブロ族から採り入れた「地底から先祖が現れた」という神話を持ち、その再現である「イェイビチェイ」と呼ばれる大掛かりな精霊行進の儀式が有名である。ターコイズと銀を用いた宝石細工を得意とし、ナバホのほとんどはこの装飾品を身につけている。「インディアン・フルート」の奏者も多い。

💔真夏の夜の夢

1993年TBS系ドラマ「誰にも言えない」主題歌。
4年ぶりに発売されたシングル曲でミリオンヒットを記録しました。
第12回JASRAC賞 銀賞を受賞。
逗子マリーナで行われたコンサートで
後にも先にも一度だけ二人の息子を連れて行った夜、
真夏の夜の夢は初お披露目でした。
長男をトイレに連れて用を済ませて出てきた時、
イントロが鳴り響き、
艶やかなドレスを身に纏った
ユーミンの姿が目に飛び込んできました。
このコンサートの感動は多分一生忘れないと思います。
小学校1年生の夏にコンサートに行った次男も
この時の鮮烈な記憶があります。

💔この愛にふりむいて

「この愛にふりむいて」は雨の歌でも取り上げましたが、
切ない詩です。

♪つぶれそうな 雨の晩
私は無性にあなたに会いたかった

♪あきらめれば 自由になれて
泣くこともなくなるの
どこかで Remember me
番号は変えないわ
もう一度 Come back to me
この愛にふりむいて

いつもの強気な女でなく、
ふと本音を出す未練ある女心を描いている曲だと思います。

解説をするのに、色々調べるのですが、
このアルバムはあまり出てこないんですよ。
「ユーミン」で調べる「ととことんユーミン」
のnoteが出てくるようになったのにびっくりです。

💔XYZING XYZING 

XYZING XYZING
タイトルは「ズィンズィン」と読み、
アルファベットの終わりの3文字に恋の終末を重ねているそうです。

♪勝手に追いかけて 勝手に喘いでる
あなたの気持は もう冷めているのに

この曲も別れた恋人を追いかける歌です。
追いかけた人は忘れられないのに
追いかけられた人は忘れてしまうものですね。

💔11月のエイプリルフール

1993年フジテレビ系『ビートたけしのつくり方』エンディングテーマ。
同番組内で「11月のエイプリルフール」（オリジナル・カラオケ付き）
の非売品CDシングルをプレゼントしたそうです。

ちょうど今の季節にぴったりの歌です。

♪歩道橋の下をランプの河が流れてた
信号で止まると みんな赤くなった
もう会うのはやめにしようと彼が言ったとき
笑ってうなずいた 
11月のエイプリルフール

映像が浮かびます。
信じられない別れなのに『笑ってうなずいた』のは
この別れが『11月のエイプリルフール』だと思いたいのかなあ。
それとも彼女の強がりだったのでしょうかね

どこの歩道橋がイメージされていたのか調べてみましたが、
ちょっとわかりませんでした。
原宿かなあ・・
どなたかご存知の方教えてください。

❤️只今最前線突破中

只今最前線突破中は最初に聞いた時
LOVE WARSの続編みたいだと思いました。

♪非武装地帯までも 侵略するなら
前線突破してゆく プライド投げすて

プライド捨てて、前線突破してゆく！とは、
アラフォーの焦りなのかもしれないですね。

このあたりの曲は雰囲気で聞いていたので、
今回詩をしみじみ味わって
ああ、こういう意味だったのだと
気づくことが多かったです。


💓Angel Cryin' X'mas 

Angel Cryin' X'mas  
天使も泣いてるクリスマス。。

思い切りロックンロールですね

ユーミンがメリークリスマスと歌っている曲って
案外少ないのでは、
と思いました。
クリスマスの歌特集を
12月にしたいなあと思っているのですが、
思ったよりないのです。
Angel Cryin' X'mas はバッチリクリスマスですね。
ユーミンは立教女学院で
おそらくクリスマス礼拝をして、
ヘンデルのハレルヤコーラスも歌っていると思います。

クリスマスストーリーも熟知していることでしょう。

Holy night 淋しい羊飼いにも届く招待状
ドアの外では ひとけの無い道路に 星が降っている
もうすぐ救いの主がやって来る 
Merry X'mas

正統派クリスマスに必須の
羊飼い、星、救い主というキーワードが入っています。

そしてメリークリスマス！

バブル時代、
ティファニーのオープンハートのペンダントを贈り、
クリスマスをホテルで過ごすのが「一般的」だったことが、
今ではとても懐かしく思います。
子育て真っ最中の私には全く縁のないことでしたが。


どんなクリスマスを過ごしましたか？覚えていますか？

💔July

ここでクイズです。
JULYは東京のある公園をイメージしています。どこでしょうか？
答えは砧公園きぬた公園イメージ場所。
砧公園は世田谷区にある東京都立公園です。園内には世田谷区立世田谷美術館もあって、桜の名所でもある広々とした公園です。

ユーミン流「サイケデリック」な
世界を念頭に書かれたしっとりしたバラードナンバー。

「蜘蛛の巣のビーズ刺繍」「水面に停まる妖精」
久しぶりの登場する妖精さんです。
幻想的な雰囲気が伝わり、
失恋の痛手にある女心が描かれていると思います。

♪この世界でひとりだけの
この生命で一度きりの私誰かおしえてよ
愛はあのひとがくれたの
愛はただ私の中にあったの夏の Fantasy

7月になると歌ってしまう曲です。

💕二人のパイレーツ

もう一つクイズです。
二人のパイレーツはあるCMに使われました。なんおCMですか？
1993年「キリンラガービール」CMソング（出演・牧瀬里穂、永瀬ケイ）。
CMで使われている物とアルバム収録のもの（松任谷正隆のピアノ演奏）とはアレンジが異なる

最後 の一曲もJULYに続いてもしっとりしたバラードナンバーです。
ピアノとオルガンのシンプルなサウンドが
きらりと光りをうけたトパーズ色の海を連想させます。
そして懐かしい昔馴染みの男の子を思い出します。

さて、今回のツアーのアンコールは
横須賀では「瞳を閉じて」でしたが、
長野の二日目から変わりました。
横浜ではこの「二人のパイレーツ」でした。
印象が全く違う二曲。

深海の街のストーリーに流れでは、
「二人のパイレーツ」がしっくりきました。

💌リスナーのみなさまから

⚫︎初回ジャケットが紙なので、傷がつきやすくヒヤヒヤ。

⚫︎ジンジンのベースラインは2つ前の苗場でもやり、めちゃかっこよく好き

⚫︎こんばんは🌙
今日のU-miz多分初めて聴く曲ばかりだと思います。
LOVE warsあたりから完全失速しています。
一から学ばせていただきます。よろしくお願いします😍

⚫︎こんばんは‼️子育てに忙しかった頃で買ったけど1番聴く機会が少なかったアルバムです〜😂

⚫︎2人のパイレーツ大好きです❤️

⚫︎誰にも言えない　の
冬彦さんがうちのダンナに思えた事があったなぁ。（笑）
誰にも言えないで悩んでた時代…
子どもたちの学校行事の打ち上げで、真夏の夜の夢を歌ったなぁ
私にとって、家庭と仕事の忙しさで暗黒時代。
暗かったよ、私。（笑）

⚫︎いつもお疲れ様です。CDジャケットのデザインが斬新だと思ってしまいました。

⚫︎今、LA出張で聴かさせてもらっています。朝四時半からなんとも不思議な感じです。

⚫︎息子が生まれた年だねー酉年。子育て中でテレビドラマのことだけかなぁー、テクノっぽいイメージのアルバムで、買うだけだったわー

⚫︎アルバムは、たしかに統一したコンセプトなく「模索」を感じますね。
そのせいか、U-miz以降は、1曲目から通しで流すことが減った気がします。

⚫︎やっぱり、U-mizツアーでキリンのラジコン飛行船が飛んでたみたいですね。ネットでそんなコメントを見つけました。

⚫︎u-mizはアルバム自体はあまり聴いてませんでしたが、仕事で、松任谷由実展覧会を開催した記憶があります。
（東京で開催し、巡回しました）とてもゴージャスな展覧会でした。東京の初日には、確か深夜に、オールナイトニッポンを展覧会会場から生中継をしました。
この時、初めて生ユーミンにお逢いしました！

⚫︎こんばんは！
今宵もありがとうございます🙏
このアルバム、聴いたことなかったです！！
とても新鮮で楽しく拝聴しています🎵

📘水の戯れ　

1995年7月に上梓した小説「水の戯れ」は
ユーミンへのオマージュで書き上げました。
商家に嫁ぎ、
ピアニストになる夢をあきらめたヒロインと精神科医の淡い恋を描きました。

タイトルはラヴェル【水の戯れ】からつけましたが、
一章から十三章に掲げた小タイトルは全てユーミンの曲です。

プロローグ

第一章　あなただけのもの
第二章　真夏の夜の夢
第三章　未来は霧の中に
第四章　魔法の鏡
第五章　ナビゲーター
第六章　ミラクル
第七章　朝陽の中で微笑んで
第八章　水の影
第九章　翳りゆく部屋
第十章　生まれた街で
第十一章　無限の中の一度
第十二章　私らしく
第十三章　自由への翼

エピローグ

構想はあったものの、なかなか書くことができなかった小説でした。
「自由への翼」を聞いた時、
私は東へと、未来へと走り始めたと言えます。
今は絶版になってしまいましたが、
当時持っている力を出し尽くしました。
その原動力となったU-miz、
私にとっては思い出深いアルバムです。

（この本をどうやって出版したかはまた別の機会に）

1990年代は荒井由実の最初の頃から聞いていた世代は
結婚して、子育てをしている時期と重なるのですね。
だからこのアルバム聞いてないという方が
多くいらっしゃいます。

そしてその世代は今、
子育ても終え、人生の黄金期をむかえて
コンサートに出かけて行くのです。

ユーミンに人生を重ねて。。
類まれな歌姫です。

あさこちゃんタイムはまさかの
「真夏の夜の夢」でした。
アレンジが違うとこうも違うのね！と思う一曲でした。

来週は「ユーミン秋の歌特集です」
思い出の曲があれば、
紙ヒコーキ飛ばしてくださいね。

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