猫じゃらし通信
11月3日(日) 齋藤愼爾『読書という迷宮』小学館
吉本隆明の長女・吉本ばななは高校2年の時家出をして男と同棲をしたことがある。大学時代の飲み会の帰りに仲間の一人が誤って池に落ちた。友人が「しょうがないやつだ、俺も入るよ」と池に飛び込んだ。それを見ていた吉本ばななも「じゃ、私も入るよ、やっぱり」と飛び込もうとしたエピソードを紹介している。齋藤愼爾は書く。「ばなな氏にも父以上に運命共同体的な思想がある。思想は、究極、他者に自分と心中してくれるか否かを問うものではないか」
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