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ぷりぷりパン

僕の朝は早い。ニワトリよりも早い。陽が出る前の午前3時から4時なので正式には朝ではないと思います。目覚まし時計をかけてる訳ではありません。目が覚めてしまうのです。もう、おじいちゃんです。朝5時くらいに起きた時は「やばい、寝坊したっ」と、一瞬頭を過ります。しかし、子供達と一緒に夜9時には布団に入るので決して寝不足ではありません。5時間くらいは寝ています。コロナ禍の前の方が睡眠時間は少なくて不規則な生活だったので、今の方が健康的な生活だと思います。

起きて1番に鉄瓶でお湯を沸かし、洗濯と掃除をします。お茶やコーヒーを作りTHERMOSに入れて作業部屋に行きます。それから、7時前にキッチンに戻りお弁当や朝ご飯を作ります。お弁当を作り終えた頃に、寝る前にセットしたドラえもんの目覚まし時計に起こされて、娘と息子が目を擦りながら姿を表します。「おはよう!朝ご飯何する?」と聴くと、娘は「ぷりぷりパン」がイイ!と元気よく答えます。「OK!チッチして着替えてね!」

さて、その「ぷりぷりパン」の正体は、、、。
そう、シンプルなフレンチ・トーストです。
娘が名付けた「ぷりぷりパン」。
まるで怒っているようなネーミングのパンですが、優しくて、ふわふわで、少しだけパンチのある娘・芙三加、通称:プーちゃんと同じです。
簡単な作り方を紹介します。

★材料
✳︎食パン1枚
✳︎卵1個
✳︎牛乳 100cc
✳︎三温糖 大さじ1杯(甘党はもう1杯入れる)
✳︎バニラエッセンス 少々
✳︎バター 適量 


★焼き方 
パットに半分に切ったパンをセットします。
ボウルに他の材料を混ぜてパットに入れます。
10分くらい冷蔵庫に保存します。
フライパンにバターを溶かし弱火で焼きます。
焼き目がついたら片面も焼きます。
焦らず、ここはずっと弱火でふわっとした「ぷりぷりパン」を完成させてください。

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使用しているパンはPasco 超熟さっくり、もっちり山型6slicesやPasco 超熟もっちり、しっとり8sliceです。毎日食べるものだから余計なものが入っていないのを選んでます。
それと、この「ぷりぷりパン」を一段と美味しく出来上がるための道具があります。それは、鉄製のフライパンです。群馬県で三代続く鉄工所の三代目である中村智美さんの鉄製フライパンです。3年前、茅ヶ崎の熊澤酒造でライブをした時にリハーサルを終えて、その敷地内にあるokeba gallery&shopを覗いた時に、中村さんの作品展の期間中でした。一点一点手打ちで作られる鉄のフライパン。切り出しから成形、焼き付け、仕上げまで全ての作業を一人でこなしていて、鉄の力強い表情だけでない、女性らしいラインとフォルムに一目惚れして即購入させていただきました。
それ以来、ずっと大活躍しています。

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http://www.kanamono-zakka.com/profile.html

https://www.kumazawa.jp/mokichi/okeba/

とはいえ、毎日「ぷりぷりパン」ではありません。トーストしたパンにシンプルにバターとハチミツをかけたのも大好物です。昨日は そのハチミツとバタートーストでした。他にトッピングを変えて飽きないように工夫しています。いつも参考にしているのはポストカードのサイズになっているレシピカードBALMUDA The Toaster ・Recipesです。いつか、僕もこのカード式のレシピ本を出したいです。もちろん使ってるトースターはBALMUDAを使っています。ホント美味しく焼けます。

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https://www.balmuda.com/jp/

僕の朝食は、今発売している雑誌BRUTUS 「最高の朝食」に掲載されてます。質素ですが、しっかりと生きるエネルギーになっています。
娘のお弁当のおかずの残り物とぬか漬けと味噌汁か基本のメニューです。知人からの贈り物や地方で出会った手作りの佃煮など、ちょとづつ小皿に添えてます。この取材を依頼してくれたのは僕の著書「461個のお弁当は、親父と息子の男の約束。」の編集に協力してくれた渡辺克己さんです。ありがとうございました。

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★461個の弁当は、親父と息子の男の約束/Amazon

https://amzn.to/32GDu79

1日のはじまりの朝食はとても大切だと、やっと理解するようになりました。自分が幼い頃、朝食の時に両親から言われた言葉は「ちゃんと食べなさい」、「しっかり食べなさい」でした。正直朝から、うるさいなぁーと思っていました。しかし、今思うと、その言葉が「ちゃんと生きなさい」、「しっかり生きなさい」という愛のあるメッセージに聞こえくるようになりました。歳を重ね、子を持って気付いた事です。両親と同じように娘と息子に「ちゃんと食べなさい」と毎日言ってる自分がいました。ふと、料理研究家・辰巳芳子さんを追ったドキュメンタリー映画「天のしずく」を観覧を終えた時に連想した言葉を、この「ぷりぷりパン」を描きながら思い出しました。「食べることは、生きること」そして、辰巳さんの言葉「愛することは生きること」。

さぁ、今日も奏でます。

http://tennoshizuku.com/



★映画『461個のおべんとう』公式 サイト 

https://461obento.jp/

★THE ZOOT16 http://www.zoot16.com/

★TOKYO No'1 SOULSET https://t1ss.futureartist.net/

★猪苗代湖ズ http://www.inawashirokos.jp/

★461個の弁当は、親父と息子の男の約束。/マガジンハウス文庫
https://magazineworld.jp/books/paper/7103/


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