妻の円形脱毛症が治るまで①
結婚して14年、子供二人(娘8歳・娘5歳)、私は普通のサラリーマンで収入もそこそこ。自分としては平凡ではあるが、まあまあ幸せな人生かと思っておりました。
しかし、ある時妻から、「私円形脱毛症になったみたい」とその部分を見せられました。その瞬間、私は心臓を激しくつかまれたような激しい衝撃を受けました。胸が痛い。苦しい。
頭の中に、ここ最近の自分の行動に対する罪悪感が、次々と湧き上がってきました。とともに、妻に対して申し訳ないという想いで涙が出そうになりました。
私は妻に対して、かけてあげる言葉が見つかりませんでした。しばらく間が空いて、「そ、そう。大丈夫?」と言ったあと、「スマホで治療方法とか調べてみるよ」と携帯をいじりながら、(本当は自分のせいだ)と思ってました。
すぐにスマホで「円形脱毛症 原因」を調べると、「疲労や感染症などの肉体的・精神的なストレスや体質的な素因が免疫機能の異常を発生させた結果起こる」と書かれておりました。やっぱり自分のせいだ・・・。
その当時の私は、家事をほとんどやらず、家で子供と遊ぶか、スマホをいじるだけという、ダメダメ亭主でした。私のせいで、妻のストレスも知らぬ間にたまっていたのだろうな。仕事から帰ると、7割の確率で妻は機嫌が悪く、その要因のほとんどが、長女との衝突か、私に対する不満です。私は、仕事で疲れているんだから、家くらいはゆっくりリラックスさせてくれという想いから、帰宅するとすぐに子供とお風呂へ入り、その後テレビかスマホを見ながらビールを飲むという習慣でした。いつの間にか妻とのコミュニケーションの時間が極端に減ってました。長女との衝突(だいたい勉強が出来ない等の理由)も私が間に入って解決することもなく、妻の考えとかもゆっくり聞いてあげることもほとんどしておりませんでした。本当にダメダメ亭主です。そういう状況でも、心の中で私は悪くない。悪いのは、妻、子供、環境、と全部まわりのせいにしていました。全部自分が悪いのに。自分がリラックスしたいから、自分の時間を優先させる⇒妻の機嫌が悪くなる⇒さらに妻を避けるようになる、という負のスパイラルにはまっておりました。
しかし妻から「私円形脱毛症になったみたい」と聞いたとき、自分は妻に対してなんてひどいことをしてしまったのだろう。結婚するときに「一生かけて幸せにします」と誓ったはずなのに、幸せどころか、過剰ストレスで脱毛させてしまった。なんてかわいそうなことをしてしまったのだろう。逆にここに来るまで私はよくそのことに気づかなかったと思う。普通に生活して妻とコミュニケーションをとっていれば、必ず気づくこと。それだけお互いを見て話す機会が減っていたのかもしれない。ほんと最悪な亭主です。全て他責にして、妻を苦しめていた。申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
ここから私は妻の円形脱毛症を治す為に少しづつ、自分の行動を改善するようにしていきました。実践したことを以下3つにまとめましたので紹介させています。
①家事を積極的にやる
②妻との関係を本気で考える
③自分の人格を変える
<①家事を積極的にやる>
それ以来私は、家事を積極的にするようしました。洗濯、食器洗い、子供の勉強を見る、掃除機がけ、風呂掃除、トイレ掃除。今までもやっていなかったわけではないのですが、家事をやっているときの気持ちが変わりました。今までは、「やってあげてるんだから感謝してくれ」「これはやったんだからこっちはもうしない」等、主体的な感じではなく、どっちかというとやらされ感。できればやりたくないという想いでした。ところが、自ら主体的に動くようになり、少しづつ、妻に貢献出来ているということを心地よく感じている自分に気づきました。そこから、「あれもやってあげたい」「これもやってあげたい」と思えるようになりました。そして3か月くらい意識して続けていくことで、家事が習慣化してきました。休日は朝起きてまず洗濯機を回して、子供のごはんを用意する。その後勉強を見てあげて、掃除機をかける。時間に余裕があれば、トイレと風呂掃除をして、午後はどこかに出かけてランチをしたあと公園へ子供を遊ばせに行く。という流れ。別に妻に感謝を求めることもなく、自然に主体的に家事をするようになりました。誰かの為になっているという貢献感を持てるということが、幸せなんだと「嫌われる勇気」にも書いてありました。本当にそうです。私は今家事をすることで、幸福感のようなものを感じることが出来ています。
結果として、それが妻の精神安定につながっているようで、笑顔が増えてきたように感じます。
続きは明日
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