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子供視点の「池袋三業通り」

今回は「三業通り」について思い出したいと思います。
平成以降の池袋に馴染みがある方は聞いたことがないかもですね。
区画整理で半分程消えてしまった道筋です。

「三業通り」はかつて池袋にあった「三業地」に続く通りだから。
三業地については検索すれば出てきますので割愛します。
また検索すれば「池袋三業通り」についての記事がヒットします。
これぞ集合知。
でも消えてしまうこともあるのでなんとかならないものか・・・
参考までにwikiを貼っておきます。

三業地は「大人の世界」ですから当時子供だった私には「三業」も「二業」もありませんので語れません(笑)子供目線の昼間の思い出となります。

三業通りは「ときわ通り」から「山手通り」までの道筋でした。
ロサ会館の北側あたりが入口です。
現在の地図に消えた道筋をプロットしてみました。
区画整理で消えた道筋は下記。ピンクのライン。
ミドリのラインは三業通りに接続する同じく消えた道筋。

出展:国土地理院「標準地図」を加工して作成

三業通りは「御嶽神社」の裏手あたりが思い出深いです。
昼間だったからか1970年代当時、花街の賑わいは感じらませんでした。
夜は賑わってたのかな?
夏なんかはもんもん背負ったおじさんが団扇片手に窓辺に座って夕涼みする姿が見えたり・・・怖い印象はなくて風流だな~と何故か子供心に感じました。浴衣着たお姉さんもたまにちらっとみかけたり。

御嶽神社の脇を抜けて三業通りに出ると「貸本屋」がありました。
「ワールドスタンプブック」というものが子供達に流行りまして、そのカードを買うためにその貸本屋に通ったものです。
ウルトラ怪獣、野球、仮面ライダーと何種類かありました。
(検索するとヒットします)

中が見えない紙封筒に数枚カードが入っているものを30円~50円くらいで購入。B4サイズくらいのアルバムを買ってノリでカードを貼付。
全種類集めてコレクションを完成するという商品でした。
カードは駄菓子屋で売っていたブロマイドよりは薄いペラペラの紙でした。
アルバムに貼りやすいようにですね。サイズはメンコくらい。
そういえば駄菓子屋のブロマイドの当たりは微妙に封筒の色が違うのでわかっちゃうんですよね。

ダブったカードは友人と交換したりしてコンプリートを目指すのですが、発売元の良心的なところはどうしても手に入らないカードは通販で購入出来たことです。
怪獣カードNo1の「ミクラス」が出ないのなんの。
今の子供向けカードビジネスに比べるとなんと良心的なことか!

子供が三業通りに用があったのはその辺りくらいでした。
今でも名残がありますが当時の通り沿いはスナックや小料理屋、商店が並んでいました。

三業通りを池袋駅方面に南下すると道幅が狭くなり怪しい雰囲気が醸し出されます。地図のピンクとミドリのラインから南あたりになります。
言うとすれば「昭和の商店街と怪しい裏路地」が混在している感じ。
でしょうか。

足を踏み入れたのは小学4年くらい。
流感で学級閉鎖になって暇を持て余して探検したのが最初でした。

まずは本屋に入った記憶があります。子供が気安く入れる店の一つです。
本屋って基本品揃えは同じなんですけど本屋それぞれの特色感じますよね?
初めての土地に行くと必ず駅前の本屋に立ち寄ってしまいます。

あの書店名はなんて名だったのだろう?
あいまいな記憶なんですけど角にあって「おもちゃ」も扱っていたような覚えがあります。情報求む!

中学生になると友人が住んでいたりでかなり身近になりました。
三業通りから1本入った路地には日が暮れると電柱の影にスカーフを頭にロングコートを着たお姉さんが・・・
小学生時分はわかりませんでしたが中学生にもなると理解しています。
友人とその話題で「あ~税務官舎のあたりな~いるよな~」というやりとりを覚えています。
税務官舎の場所あいまいです。
御嶽神社の南側に国鉄官舎があったのは記憶にあるんだけど・・・

商店街で人通りも多いけど1本入ると小さい飲み屋が集まっていて怪しさ倍増でした。闇市知らない私としてはこんな感じの雰囲気だったのかな?
と想像してしまいます。諸先輩にお話し聞いてみたいです。

とりとめもなくなってしまいました。今回はこの辺りで・・・


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