空き家で固定資産税6倍？早めの対策がカギ
母に「実家を相続して」と言われましたが、住まないと「6倍」の固定資産税がかかるんですよね？ 今後も都内に住み続けるのですが、なにか“対策”はないのでしょうか？（ファイナンシャルフィールド）
空き家が原因で固定資産税が大幅に増えるリスクが高まる、というニュースを読ませて頂いて、空き家問題や、それが地域や税負担にどんな影響を与えるのかについて、しっかり考える必要があると感じました。
今回の法改正で、「特定空き家」と同じく、管理が行き届いていない空き家も税金が6倍になるリスクができました。空き家は大切な財産であり、持ち続けることにもメリットがありますが、放置してしまうと税負担が重くなる可能性があります。さらに、管理不足が原因で近隣住民にも迷惑をかける恐れもあるため、空き家問題は私たち一人ひとりがしっかり向き合わなければならない問題といえます。
空き家にならないための対策として、例えば「定期的な清掃」や「管理サービスの利用」といった選択肢が提案されています。さらに、賃貸や売却、空き家バンクへの登録などで空き家を有効活用する方法も考えられます。こういった取り組みを通じて、少しでも空き家認定を避け、税負担の増加を防ぐことができるはずです。
また、「いっそ更地にしてしまう」という考えもありますが、これは一長一短です。更地にすると空き家と同様に税負担が大きくなる可能性がある上、解体費用もかかります。ですから、空き家の維持管理をしたいと考える場合は、まずしっかりと計画を立て、慎重に検討することが大切です。
実家を相続した方などにとっても、この空き家問題は避けて通れない課題になってきています。不動産業の立場からも、情報提供を通じて、できるだけお客様が空き家を適切に管理し、地域にも貢献できるようなお手伝いをしていきたいと思います。空き家問題をきっかけに、早めの対応や相談の大切さを多くの方に伝え、固定資産税の負担を減らすお手伝いができればと思います。