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優しい人なんかいない

世の中に優しい人は本当に少ない
いや、優しい人なんかいないんじゃないか?

勘違いしがちなのは
優しいことばを使う人が
優しい人ではないということ

私の思う優しい人は
相手の温度を分かった上で
関わるところ、関わらないところの
やりかたを知っている人だ
分かっている人だ

関わるところは触れて
関わらなくていいところには触れずに
関わってくれるのだ

そんな人はたまにしかいない

それなのにちょっとしたことで
周りがすぐに
「あの人は優しい」とか言うから
本当に奇跡みたいな人やコトが
ありふれた世の中になってしまっている

ありふれた人がありふれた世の中を創るから
奇跡みたいな人が見つけられなくなる

唯一無二と思っていた人が見抜けなかったのも
ありふれた世の中に慣れてしまった私のせいだ

その人は悪くないんだ
私が未熟なだけなんだよね



昨日、切ないことがありまして
今日の私は本当に優しい人に
うんと優しくされたい気分だったけど
そんな人はいないから

自分で自分を抱きしめて寝た

そしたら分かった

自分がして欲しい優しさを
一番知っているのは自分だ

私の周りに優しい人はいなかった
でも
して欲しい優しさを知っているのは
自分だけなんだと分かった

分かった以上、
稀な人が見つかるまで
優しさは自給自足していこう

泣くことさえできないツラい夜でも
自分で自分を抱きしめたらいい
なんとかなる

押忍