アップルKeynoteにみた違和感
久しぶりの投稿です。なぜこれを9月じゃなくて11月に書いているのか。最近Apple製品をいくつか購入して、当時書き途中だったことを思い出しました。
言いたいことは、もっとAppleのKeynoteに聴衆は厳しくなろうよ!ってだけです。
Apple製品発売までのフロー
Appleの製品は基本的に、2つのパターンで発売に至ります。
1.Apple Eventで発表して、少しの期間を経て発売
2.サイレント発表で、しれっとApple Storeに登場し、即発売
1はAppleのメインプロダクトが多いです。最近だと、iPhone, Apple Watchの発表は必ず9月のイベントですし、2018年のiPad Proは時期や場所をずらして発表されました。
2は基本的にはマイナーチェンジなどが多くて、MacBook ProやiMacなどが最近はそうですね。
しかし、2019年10月に少し違うかな?と思うことがありましたのでそちらはまた別の記事にしたいと思います。
プロダクトに関して最も重要な発表は毎年9月のSpecial Eventです。
※個人的にはやはりWWDCが面白くて、来年は行ってみたいと思っています。
Appleの依然稼ぎ頭であるiPhoneと、成長率が著しくウェアラブル市場の覇者であるApple Watchが発表されます。
大体日本時間のAM2時からになりますが、眠い目をこすりながら毎年見ています。
変化するApple Keynote
以前はSteve Jobsが毎回魅力的なプレゼンテーションを行なっていましたが、Tim Cook体制に移行してからは、プレゼンターは担当の上級役員やマネージャーにバトンタッチしながら行なう形式になりました。その顔ぶれを見るとAppleという会社の多様性が見えます。というより見せるためにプレゼンターを選んでいるということもあるでしょう。
しかし、最近の最も大きな変化はAppleのプロダクトと聴衆の関係です。
Appleは未だに毎年素晴らしいプロダクトを生み出していますが、他社の追い上げが著しいのも事実です。
特にiPhoneに関しては、近年他社が先に新しいコンセプトを出したものを1-2年程度経ってからiPhoneに実装されることが増えてきました。
しかし、iPhoneが発表されるKeynoteではまるで皆それを知らなかったかのような反応を示します。
少し宗教のような、盲目的な聴衆という印象を抱かずにはいられません。
「カメラは3つ搭載しています」、「Hu——!!!!!」
「iOS13はダークモードに対応します」、「Hu——!!!!!」
「複数のnoteを開けます」、 「Hu——!!!!!」
聴衆は世界の動きを知らないの?いや、そんなことは無いですよね。現地で参加している方々は世界中のトレンドをウォッチしている方々ですから。
これは、研究の世界であれば、「え、それ既にやられているよ?何が新しいの?何が凄いの?」などと当然のように厳しい意見が投げかけられます。
しかし、そうした環境が研究者を育てます。
そうした土壌で育った筆者にとっては現状のApple Keynoteは違和感でしかありません。
「One more thing...」、「Hu——!!!!!」なら分かりますけどね。
実際AppleもKeynoteの前半ではiOSがAndroidに対してどれほど凄いのか比較するためにグラフを出しています。
CPUの性能をアピールするためにベンチマークを出して比較しています。
しかしそれ以外のものではさぞAppleが思いついた素晴らしいイノベーションだ言わんばかりのプレゼンテーションが繰り広げられ、それを聴衆が受け入れています。
少しAppleを甘やかしすぎている感が拭えない。
甘やかしの先に待っているのは相対的な衰退で、スポーツファンのような良いものは良い、悪いものは悪いもっと頑張れ!そういう雰囲気を作って欲しいなと思います。
そして更なる素晴らしいプロダクトと体験が生み出されると良いなと思っています。
ちなみに筆者は6歳でたまたま御古のMacintoshを使い始めて以来、Appleプロダクトを愛用していて、今となっては仕事用や個人用でiMac、MacBook Pro、iPhone、iPad Pro、Apple Watch、AirPodsを使っていて完全にAppleのエコシステムの虜です。
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