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中西敏貴写真展&写真集 情報公開

本日8月5日、キヤノンより正式に情報がリリースされましたので詳細を発表します。

写真展「Kamuy」

キヤノンマーケティングジャパン株式会社本社内にあるキヤノンギャラリーSにて写真展「Kamuy」を開催させていただきます。

大阪から美瑛へ移住した2012年、写真のお仕事を始めました。業界になんのコネクションもない中でしたが、2012年6月にキヤノンギャラリー銀座での個展開催が決まったことをきっかけにプロになる決意をしたのです。それから8年。ずっとずっと夢見ていたキヤノンギャラリーSでの写真展という大舞台を用意していただくことができました。

大阪時代、東京へ出向いてはキヤノンギャラリーSで開催されている大規模な写真展を見るのが楽しみでした。日本の写真界を牽引してきた錚々たる顔ぶれの写真家が名を連ね、その内容も圧巻なものばかり。そんな夢舞台に自分が立てる日が来るだなんて思いもしませんでしたから、未だに体が震え上がるような思いです。

この奇跡が実現できたのは、キヤノン関係者の皆様のご尽力はもちろんのこと、これまでの僕の作品発表に関わってくださった編集者の方々や普段から僕のことを応援してくださっているファンの皆さんのおかげです。この場を借りて全ての方へお礼を言いたいと思います。本当にありがとうございます。

<トークイベント>
日時:2020/9/26 14:00
会場:キヤノンホールS
ゲスト:三村漢
定員:100名(先着予約制)無料
申込:https://cweb.canon.jp/gallery/

コロナ禍によって情勢が変化しつつありますが、対策を万全に施した状態でトークイベントを開催する予定です。キヤノンギャラリーSという大舞台を2016年から一緒に目指してきた三村漢さんをゲストに迎え、これまでの僕らの道のりと今回の写真展の制作秘話をお話しする予定です。

この写真展は、僕と三村漢との一つの到達点でもあります。ORDINARY制作後、いつかはキヤノンギャラリーSに一緒に行こうと熱く語り合ったあの日がつい先日のよう。この場所に一緒に立つことを夢見てずっと走り続けてきました。僕がここまでこれたのは彼のデザインの力によるところも大きいのです。三村漢にも心からお礼を言いたいと思います。

そして、コンセプトワークに陰ながらご助言いただいた風景写真出版の石川薫社長と、企画段階から作品を見ていただき、写真集にご寄稿いただくことになったフォトキュレーターの小高美穂さんにも感謝しております。

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写真集「Kamuy」

今回の写真展に合わせて写真集を制作しています。版元は玄光社。本屋さんに並び始めるのは10月に入ってからになると思いますが、写真展会場で先行発売をいたします。この写真集のラフ構成を僕はこの1年間考え続けてきました。ギャラリーSでの写真展が決定して以降、どのようなテーマで写真展を開催するのかを考えていたのですが、同時に写真集のことも進めてきたのです。

これまで僕は、編集者や三村漢さんに構成を委ねてきました。それは第三者の視点を取り入れたいという思いからでしたが、今回の作品については全く異なっていました。どうしても自分で編んでみたかったのです。この土地に暮らして8年の歳月の中で、僕自身が感じている自然の気配のようなものは僕にしかわからない。美しさだけではない風景の裏側を描きたかった僕にとってどのように写真を組んでいくべきかのビジョンがぼんやりとですが浮かんでいたのです。

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正直言って、これまで発表してきた写真のテイストとは全く異なります。美しい美瑛の風景を期待されると、それは違うと言っておかなければなりません。カレンダーにできるような写真は一枚も入っていないと言ってもいいでしょう。SNSへの掲載もしてこなかった写真たちです。癒しの美瑛を中西敏貴の作品に求めてもらっていた人にとっては、ひょっとすると残念なのかもしれませんが、今僕が描きたいことはこれなので、そこはもうごめんなさいと謝るしかないのですが。

そんな特別な内容の写真集を、「いいですね!」と言い続けて進めてくださった玄光社の吉田編集長には感謝しかありません。ページ数まで増やし、装丁のワガママも飲み込んでくださった吉田さんのためにも、この写真集を一人でも多くの方へと届けたいと思っています。

中西敏貴史上最大の判型、最大のページ数でお届けする写真集「Kamuy」をどうかよろしくお願いします。

コロナ

コロナ禍によって、当初予定されていた会期が延期されました。オリンピックも延期となり、オリンピックイヤーにギャラリーSで写真展をという夢は打ち砕かれましたが、実は僕の中では前向きに考えています。

コロナは「人と自然との関係性」を問うたように思うのです。これまでの社会構造が崩壊し、生き方を変えざるを得なくなりました。それは僕自身についてもそうです。仕事がなくなり、ただひたすら自然と向き合う日々の中でこの作品に対しての思いがどんどん深くなっていきました。

結果的にタイトルも変え、内容もこの数ヶ月で大幅に入れ替え、半数ほどの作品がここ数ヶ月に撮影したものになりました。自然は美しい姿でそこにあるわけでも、我々に語りかけてくるわけでもない。自然はただそこにあるのみで、そこに何を見出すかは写真家に委ねられているのだ。そんな思いがどんどん強くなり、写真も変わっていったのです。

情報はキヤノン公式ほかfacebookイベントページでも

今後写真展、写真集の情報はフェイスブックにイベントページを設けていますのでそちらからも発信していきます。ぜひチェックをよろしくお願いします。

https://www.facebook.com/events/311517733545327/


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掲載のフライヤーとDMは、何度も何度もチームで話し合い作り上げました。今月中旬以降に配布されますのでぜひ手に入れてください。手触りと印刷にこだわっています。

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中西敏貴
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