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『PUNK』テーマの基本展開と特徴解説【遊戯王MD】

おはようございます。
あまざけです。

「遊戯王マスターデュエル」の話。

今回は僕の大好きな【PUNK(パンク)】という和風なデッキテーマの基本を紹介します。





■この記事の見どころ

  • 強みと弱み

  • 基本展開の紹介

  • 相性の良いカード

  • 相手にした際の手札誘発の当て所

  • 組み合わせやすいテーマ


■PUNKテーマの特徴

・強み

  • 1枚初動札が11枚もあり、安定感がとても高い。

  • 汎用的な展開ギミックによる高い出張性能。

  • 能動的に手札を捨てることができる効果を所有。

  • 意外と高いワンキル性能

  • 和風好きには堪らないイラスト


・弱み

  • テーマで用意できる妨害が少ない。

  • あらゆる手札誘発が刺さってしまう。


■展開方法

・1枚初動となるカード

1枚で初動となりえるカードは以下の4枚。

  • No-P.U.N.K.セアミン

  • No-P.U.N.K.フォクシー・チューン

  • No-P.U.N.K.オーガ・ナンバー

  • 緊急テレポート

これらをデッキにフル投入すれば1枚初動札が11枚という驚異的な安定感を得ることができます。


・「セアミン」スタート

  1. 「セアミン」効果でデッキから「フォクシー・チューン」をサーチ

  2. 「フォクシー・チューン」の手札効果で、手札1枚をコストに「娑楽斎」を特殊召喚

  3. 「娑楽斎」効果で、自身と場の「セアミン」とで「カープ・ライジング」を融合召喚
    ※「セアミン」墓地効果が発動するがスルー

  4. 「カープ・ライジング」効果で、自身をリリースし、デッキから「ワゴン」と「ディア・ノート」を特殊召喚

  5. 「ワゴン」効果でデッキから「エクストリーム・セッション」をサーチし、発動。

  6. 「ワゴン」と「ディア・ノート」で「ドラゴン・ドライブ」をシンクロ召喚。

  7. 「ディア・ノート」墓地効果で、墓地の「娑楽斎」を蘇生。

  8. 「ドラゴン・ドライブ」効果でデッキから「マダムスパイダー」を手札に加える。
    ※「エクストリーム・セッション」効果で1ドロー

  9. 「エクストリーム・セッション」効果で、墓地のPUNKモンスターを除外し、手札の「マダムスパイダー」を特殊召喚。

  10. 「マダムスパイダー」効果でデッキからPUNK罠カードをサーチ
    ※「エクストリーム・セッション」効果で1ドロー

  11. 手札のPUNK罠カードをセットしターンエンド。


もし「セアミン」が手札に無い場合は以下の方法でサーチが出来ます。

  • 「オーガ・ナンバー」の手札効果でサーチ

  • 「フォクシー・チューン」の手札効果でデッキから特殊召喚

  • 「緊急テレポート」でデッキから特殊召喚


・「フォクシー・チューン」スタート

  1. 「フォクシー・チューン」の手札効果で、手札1枚をコストに「セアミン」を特殊召喚。

  2. 「セアミン」効果でデッキから「娑楽斎」をサーチ。

  3. 「娑楽斎」を通常召喚。

  4. 『「セアミン」スタート』展開の3番目以降と同じ


・「オーガ・ナンバー」スタート

「オーガ・ナンバー」の手札効果でサーチした「セアミン」を通常召喚。
その後は「セアミン」スタート展開と同様。


・「緊急テレポート」スタート

「緊急テレポート」で「セアミン」をリクルート。
その後は「セアミン」スタート展開と同様。


・最終盤面

PUNKのみで展開した場合の最終盤面は上記の画像の通り。

妨害を整理すると、

  • PUNK罠カード(「デンジャラス・ガブ」or「ナシワリ・サプライズ」)

  • 相手ターンに、「娑楽斎」効果でシンクロ召喚する「アメイジング・ドラゴン」の最大4枚バウンス(召喚効果)

以上の2妨害です。


そう、テーマで用意できる妨害は2つが限界です。
増やせたとしても、PUNK罠の素引きくらい。

しかし、展開途中で「エクストリーム・セッション」効果で2ドローが入っているので、手札誘発や妨害を追加できる展開札を引き込める可能性は高いです。


ちなみに、場の「Jo-P.U.N.K.Mme.スパイダー」は余りです。
次は、余ったこのカードを有効活用できる上振れカードを紹介していきます。


■展開が上振れする好相性カード

先ほど申し上げた通り、PUNKテーマだけでは盤石の盤面を構えることはできません。

なので、PUNK以外のカードで展開を伸ばし、妨害数を増やしていくことが重要になります。

ここではその上振れ札を紹介していきます。


・「インスタント・コンタクト」

魔法カード「インスタント・コンタクト」の効果でEXデッキからシンクロ素材を供給します。

素材として適当なカードは2枚。
「E・HERO スチーム・ヒーラー」&「E・HERO グロー・ネオス」です。

これらと場に余った「マダムスパイダー(レベル3・チューナー)」でシンクロ召喚を狙います。


まず、レベル5の「スチーム・ヒーラー」でシンクロ召喚できる有用なレベル8モンスターは以下。

  • 「魔救の奇跡-ドラガイト」
    →魔法、罠を無効にする。

  • 「天威の龍鬼神」
    →効果を使った場のモンスターを除外。

  • 「混沌魔龍 カオス・ルーラー」
    →デッキから有効札の引込み&自己蘇生効果。

水属性の「スチーム・ヒーラー」であれば「ドラガイト」効果を使う条件を満たせます。

なお、展開で使用した「カープ・ライジング(水属性)」が墓地に落ちていることも多いですので、ドラガイト条件は満たしやすいです。



次は、レベル7の「グロー・ネオス」でシンクロ召喚できる有用なレベル10モンスターは以下。

  • 「フルール・ド・バロネス」

  • 「相剣大公-承影」

  • 「カオス・アンヘル-混沌の双翼-」

「バロネス」と「承影」に関しては説明不要の汎用10シンクロですね。

「カオス・アンヘル」は2023年8月にマスターデュエルに実装された新カード。

素材となる「グロー・ネオス」が光属性なので、自分フィールドのSモンスターは相手モンスターの効果を受けない効果を付与できます。

打点も3500と高いので場持ちもよく、候補となる1枚です。

「バロネス」は何でも無効破壊&毎ターン破壊という特長。
「承影」の効果破壊耐性&選んで場と墓地から除外というあまりにも強力な能力。

EX枠と召喚可能回数の都合上、10シンクロを3枚も入れるわけにはいきません。

このあたりのチョイスは、デッキの組み方、仮想敵、ご自身の好みで決めれば良いでしょう。


僕あまざけはロイヤル加工の「カオス・アンヘル」が当たったので見せびらかしたいのが本音です・・・笑


・「雷仙神」

3000LPを支払い手札から特殊召喚できるレベル7のモンスター。

コストは大きいですが、手札からポンっと出してレベル10シンクロを召喚することが出来ます。

光属性なので、「カオス・ルーラー」効果で手札に加えることもできます。
運が良ければ。


・「クシャトリラ・フェンリル」&「クシャトリラ・バース」

こちらも2023年8月にマスターデュエルに実装された凶悪テーマ「クシャトリラ」。
出張性能が高く、「フェンリル」は単体でも十分すぎる仕事をしてくれます。


「フェンリル」は先行1ターン目に握ることが出来れば先に特殊召喚しておきましょう。
そのまま残して妨害とするも良し、レベル3チューナーとシンクロさせて「バロネス」等の10シンクロに繋げるも良しで汎用性も高いです。


「バース」は、レベル7モンスターをリリース無しで召喚可能&墓地及び除外のクシャトリラモンスターを蘇生できる魔法カード。

シンクロ素材にした「フェンリル」を蘇生させて妨害を追加することもできます。

何気に「雷仙神」もレベル7なので、ライフコスト無しで召喚することができます。


Tips①~『PUNK罠の採用について』

これらカード効果を簡単に説明すると、

「ナシワリ・サプライズ」
相手の場のカードを破壊。
※自身の場にPUNKがいない場合はセットされたカードのみ。

「デンジャラス・ガブ」
≒「無限泡影」


他のデュエリスト達のデッキレシピを見ていると、PUNK罠カードの採用枚数が、
「ナシワリ・サプライズ」or「デンジャラス・ガブ」のどちらか1枚のみ
という構築が多いです。

どちらも有効な罠なのでもっと積んでも良い気がします。


しかし、そうしない理由は「確定でサーチできる罠は1枚でよく、空いた枠にもっと汎用性の高い妨害札を入れる」です。


「幽鬼うさぎ」>「ナシワリ・サプライズ」。
「無限泡影」>「デンジャラス・ガブ」。

うさぎも泡影も手札誘発として使えるので後攻でも役に立つのが大きい。


あと、PUNK罠は環境デッキに合わせて入れ替えるのが重要。

  • 「スプライト」が流行っている場合は着地狩りができる「ナシワリ・サプライズ」が有効。

  • 「ティアラメンツ」が流行っている場合は墓地に送らず無効にできる「デンジャラス・ガブ」が有効。

といった具合。


Tips②~『PUNK魔法の採用について』

極彩色で遠目に見ると何がイラストなのかサッパリ分からないPUNKの魔法カード。

採用されているのはフィールド魔法の「P.U.N.K.JAMエクストリーム・セッション」1枚のみ、という構築がほぼ。

ちなみに「P.U.N.K.JAMエクストリーム・セッション」≒「強欲な壺」。


他の2枚が採用されない理由は「効果の発動が受動的だから」です。


どちらも永続魔法で、相手にとっては自分のやりたいことをしようとすると地味に邪魔になるカード。

ですが、サーチしてまで手札に加えたい魔法カードは「エクストリーム・セッション」がずば抜けて強力。

他の2枚を入れるくらいならもっと汎用性の高い(ry


永続の2枚は採用率が低すぎて逆に相手の意表を突けるかもしれません。

永続魔法2枚の採用率(2023/8/19時点)



■相手にした際、妨害をどこにあてるか。

弱みを把握すれば、それが強みに変わります。
ここでは、PUNKを相手にした場合の手札誘発の当て所を解説します。

「弱み」として挙げたようにあらゆる手札誘発が刺さるので、基本的にどこを妨害しても展開が止まることが多いです。


・「灰流うらら」

初手の「セアミン」に当てても良いですし、その後の「フォクシー・チューン」に当てても手札コストを払わせることができます。

当てられて一番キツいのは「カープ・ライジング」です。

自身をリリースして効果を発動するので、うららで止められると場にモンスターが何も残りません。

ただ、デッキ構築によっては「カープ・ライジング」を経由せずに展開してくるPUNKデッキもありますので注意が必要です。


ちなみに、自分がPUNKを使う場合、「セアミン」にうららを打たれて妨害されても、手札に「フォクシー・チューン」や「緊急テレポート」があれば貫通することができます。


・「増殖するG」

「緊急テレポート」や「フォクシー・チューン」の特殊召喚に合わせてGを投げましょう。
PUNKデッキは特殊召喚を多用するので「増G」がぶっ刺さります。

ただ、PUNKには「サイコエンド・パニッシャー」や「PUNK罠を構える」という最低限の展開の止めどころがあります。

「フォクシー・チューン」や「オーガ・ナンバー」の自身を特殊召喚する効果で場に出し、PUNK下級モンスターとシンクロして「パニッシャー」を召喚しましょう。

「マダムスパイダー」で罠をサーチしてターンエンドすることもあります。
罠カードの1妨害だけになりますが、無いよりはマシです。


・「エフェクト・ヴェーラー」&「無限泡影」

これら2枚に代表される、「場のモンスター効果を無効にする」系のカード。

これらは「セアミン」に当てれば良いです。

「セアミン」以外は墓地で発動する効果も多いため、初動札である「セアミン」を止めてしまいましょう。
ここを止めても展開を続けられるなら相手の手札はかなり上振れています。


・「墓穴の指名者」

墓地効果を無効して除外するカード。
しかし、PUNKに対しては場のモンスター効果も無効にできる場合があります。

PUNKはその性質上、墓地にモンスターが溜まります。

場のセアミン効果を使われたとき、もし墓地にセアミンがあれば墓穴で除外して、場の効果も無効にしてしまいましょう。

なので、墓穴のこの使い方は2ターン目以降となりますね。


■組み合わせやすいテーマ

PUNKテーマの強みとして「出張性能の高さ」を挙げました。
ここでは組み合わせ相性の良いテーマを紹介します。

「組み合わせ方」でデッキの方向性が変わります。
方向性は以下のふたつ。

  1. 展開ギミックとして使う。

  2. PUNKを主軸に戦う。


1.「展開ギミック」として採用する場合

展開ギミックとしてPUNKが人気な理由はひとつ。


「カオス・ルーラー」の召喚が容易。

これに尽きます。


「カオス・ルーラー」召喚までの手順↓

  1. 「セアミン」効果でデッキから「フォクシー・チューン」をサーチ

  2. 「フォクシー・チューン」の手札効果で、手札1枚をコストに「ディア・ノート」を特殊召喚

  3. 場の「セアミン」&「ディア・ノート」で「カオス・ルーラー」をシンクロ召喚

なんと3つの手順で召喚できてしまいます。


「カオス・ルーラー」を必要とするデッキというのは、「墓地効果を使うデッキ」ですね。
そのために墓地を肥やせる且つ光or闇モンスター1枚を手札に加えることが出来るこのカードは非常に汎用性が高い。

そして、「ディア・ノート」墓地効果により、場には「カオス・ルーラー」+「レベル8モンスター」となります。


もし「カオス・ルーラー」チャレンジに失敗しても、「カオス・ルーラー」+「レベル8モンスター」で「真血公ヴァンパイア」をエクシーズ召喚しましょう。

「真血公ヴァンパイア」効果で4枚を墓地に送れるので、合計9枚を墓地に送れることになります。
なので、たとえ60枚デッキであっても有効札が落ちる可能性は高いです。

このように墓地肥やしに定評があるので、墓地を肥やしてナンボのデッキとは相性が良いです。

  • 深淵(ビーステッド)

  • オルフェゴール

  • サンダードラゴン

  • ティアラメンツ

  • セリオンズ

などなど。


「カオス・ルーラー」は8エクシーズの素材にもなり、自己蘇生もできるので展開がとっても伸びます。

「アサルト・シンクロン」などの特殊召喚可能なレベル2チューナーがいれば「バロネス」などのレベル10シンクロだって召喚できます。

なお、「アサルト・シンクロン」は闇属性なので「カオス・ルーラー」効果で手札に加えることも可能です。


とにかく「カオス・ルーラー」を有効活用できるデッキであればPUNKは好相性です。


なお、展開ギミックとしてPUNKを採用した場合、必要となるPUNKカードは非常にコンパクト。

  • 「セアミン」:3枚

  • 「フォクシー・チューン」:3枚

  • 「オーガ・ナンバー」:3枚

  • 「ディア・ノート」:2枚

の11枚+「緊テレ」2枚の計13枚。
他のPUNKカードは不要です。


「レベル8シンクロを何としてでも達成するんだ」という強い意志を感じます。


2.PUNKを主軸or双璧として戦う場合

PUNKが好きで、PUNKで戦いたいという方もいるでしょう。
僕がそうです!

PUNK軸での構築として相性が良いのは以下。

  • クシャトリラ

  • 壊獣

  • ドラグマ

テーマとして相性が良いのはこれくらいでしょうか。
僕が知らないだけでもっとあるのかもしれませんが。


基本的にはレベル3チューナーを活用したシンクロデッキとなります。

PUNKと相方テーマと両方の妨害を使いながら上級シンクロモンスターを召喚していきます。

「アメイジング・ドラゴン」の最大4枚バウンス、「サイコエンド・パニッシャー」の攻撃力上昇効果によりワンキル性能は高いです。


圧倒的な制圧盤面を敷くことは不可能なので、上位を目指すのであれば相手をクリティカルに妨害できるプレイヤースキルが必要になります。


■おわりに。

「ハリファイバー」が使えたときは、最終盤面が「V.F.D.」+「バロネス」+「デスフェニ」とかいう狂った盤面も敷くことができたPUNKというテーマ。

「PUNKセリオンズ」もハリファイバーがいたからこそのパワーだったと聞いております。
マスターデュエル勢の僕はOCGを知らないのでフルパワーのPUNKセリオンズを知りません・・・。

『ハリファイバーが禁止になってPUNKは終わった』なんて声も当時は聞こえてきましたが、2023年8月現在でもPUNKは環境に残っている良テーマです。


好きなテーマでランクマッチでもある程度勝てる。
これほど嬉しいことはありませんし、もっと強くなろうというモチベーションにも繋がりますね。


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