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読書感想文#5 「The Catcher in the Rye」 J.D Salinger

アメリカ青春文学の名作、The Cather in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)を読んだ。

本作の日本語訳版は何種類かあるらしいが、僕が読んだのは、村上春樹が翻訳をしたものを読んだ。

翻訳の中にも、村上春樹のテイストが色濃く反映されているが、それがまた本作の雰囲気と絶妙にマッチしている感じがした。

ということで、ここから、読了後の感想をつらつらと書いていく。


<感想>

・主人公の厨二病炸裂しすぎ笑、、だけど気持ちはわからなくもない


本作の主人公は16歳の高校生で、文才はあるが他の学業はからきしダメという落第生。成績の悪さと本人の勉学へのやる気のなさも相まって、学校から追い出されてしまう。

学校という存在そのものに心底うんざりしており、超ド級のひねくれもの。

この主人公は、とにかく自分の周囲の人、物、出来事に対して、とにかく難癖をつけまくる笑

口では好き勝手いいまくっているくせにほとんど行動に移さないし、喧嘩も全部ボコボコにされているし、なんだかとてもシニカルな存在として描かれている。

でも、なぜかこの主人公には共感してしまう。

自分が中学生や高校生だったころ、主人公がそうであったように、好きな相手と少しでも意見が食い違えばすぐに相手の評価が駄々下がりするなんてことは軽く100万回くらいはあったし、学校自体にうんざりしていた時期もあった。(主人公の誇張表現はマネしたくなるよね笑)

とても懐かしい気持ちにさせられるのである。

しかも、25歳になった今でも、そうっぽいことは偶にある笑

「The Catcher in the Rye」が名作たる所以はここにあるのではないかと思う。

誰もが主人公に共感してしまい、自分が主人公になったように錯覚する感覚を覚えるんじゃないかと感じた。

少なくとも自分はそうだ。

作品の形式としては、主人公が僕たち読者に淡々と語りかける形式であり、物語の起伏も太平洋のように穏やかだけど、たぶん死ぬまでに文章全部を暗記しちまうくらい読みまくるだろうなと思う。(主人公の誇張hy(略)

そんな作品だと僕は感じた。


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