【法律編】一般社団法人って何?(非営利法人について)
昨日の記事で会社の種類と営利法人の解説をしました。
今日は非営利法人について(細かいところは除いて)簡単に解説します。
まずは、以下の分類図をご確認ください。
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営利法人ではない法人は非営利法人に分類され、非営利法人は更に一般社団法人と一般財団法人に分かれます。
それぞれの違いがわかりやすいように特徴を書くと、以下のとおりです。
一般社団法人:
・共同の目的を持った人の集団に対して法人格が与えられたもの
・法人の構成員である「社員」が存在する。
・社員総会、理事、理事会、監事、会計監査人などの機関が存在する。
一般財団法人:
・一定の目的に供される財産に対して法人格が与えられたもの
・「社員」は存在しない。
・評議員、理事、理事会、監事、会計監査人などの機関が存在する。
※これらのうち、公益認定を受けた法人は「公益社団法人」「公益財団法人」となります。
例えば、一般社団法人の有名なところとして、車の自賠責保険を扱っている「日本損害保険協会」や、金融機関が加盟している「全国銀行協会」などがあります。
財団法人の例として、「公益財団法人朝日新聞文化財団」「岡本太郎記念現代芸術振興財団」などがあります。
このように例を見ると、社団法人の「共同の目的を持った人の集団に対して」という部分と、財団法人の「一定の目的に供される財産に対して」という部分のイメージが湧きやすいのではないでしょうか。
なお、これはあくまでも「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」などに基づく総論的な分類ですが、「医療法人」や「学校法人」なども聞いたことがあると思います。
これらも非営利法人ですが、個別法(医療法や私立学校法)に基づいて設立されています。
それぞれの分野に合わせて法律に違いがあったりするわけです。
非常に簡単ですが、非営利法人については以上です。
前回の営利法人の記事と合わせて参考にしていただけましたら幸いです。