岡田斗司夫タブー8選

さて、今回は日本に存在する「あの業界」のタブーについて話していきたいと思います。テレビや新聞では決して触れられない話ですから、ぜひ楽しんでください。

まず、皆さんが気になるのは、日本にどれだけのタブーがあるのかという点ですよね。これまでにも数多くの芸能人がスキャンダルに巻き込まれましたが、最近では「文春法」と呼ばれるように、文春が芸能界の巨頭たちを次々に暴露していきました。2016年にベッキーの不倫騒動が起きたことを皮切りに、ジャニーズ事務所や吉本工業までが餌食になったわけです。

その影響で、YouTubeなどの動画サイトでも暴露系の動画が増え、一般の人々までが暴露をするようになりました。これにより、タブーを守ることがいかに難しいかが明らかになり、攻撃されたら頭を下げるしかない状況が広がっています。

そして、暴露が一時的にでも注目を集め、金になることが広く知られるようになったため、迷惑系YouTuberに続いて暴露系YouTuberが台頭しました。しかし、最近では簡単に暴かれるタブーも少なくなり、ネットで調べればすぐに出てくるような話題ばかりになってしまった感があります。

一方で、スカルプDのような地上波では絶対に言えないタブーも存在します。たとえば、スカルプDが本当に効果があるのかどうか、僕は非常に疑問です。実際、ブラックマヨネーズの小杉さんを見ても、髪が増えているようには見えない。髪型も、もはや工作レベルになっているんです。

さらに、テレビで話すと必ずカットされるのが、「ホームレスにハゲはいない」という話です。これ、本当にそうなんですよ。ホームレスの人たちは、髪を洗わないから髪が抜けにくいという説があるんです。タモリさんも体を洗わないことで、体を守っていると話しています。こういうことを言うと、テレビでは絶対にカットされるんですよね。

また、リクルートの話も触れざるを得ません。リクルートが日本の就活システムを牛耳っている現状に対して、川上量生さんが「ニコニコの入社にはお金を取ります」と言ったことが話題になりました。彼は、リクルートが学生や企業からお金を搾取していると批判しています。

そして、芸能人を抱ける風俗店が本当に存在するのかという質問に対してですが、答えは「あることはあります」というものです。ただし、テレビで見るような有名な芸能人ではなく、グラビアアイドルやモデルといったレベルの人たちです。そういった店では、リスクを負った実業家や同業の芸能人が客になることが多いですね。

最後に、風俗業界の経営者との話も少し。彼らは、働く女性を管理するために、時には恋人のような関係を築くことがあるそうです。でも、経営者自身は風俗でのストレスを発散するために、他の店を利用することもあるんですよ。


さて、次に話すのは「都市伝説」についてです。特に、マクドナルドにまつわる都市伝説について触れたいと思います。皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、マクドナルドのミートが「猫の肉だ」とか「ミミの肉だ」という話です。

まず、ミミの肉について話しましょう。この噂の発端は、アメリカのミンチ肉を作る機械に由来しています。ミンチを作る過程で出てくる肉の塊が、まるでミミズのように見えることから、その機械を「ワームメーカー」と呼ぶことがありました。それが、いつの間にか「ミミの肉を使っている」と誤解されるようになったわけです。

また、70年代には「ミミバーガー」というホラー映画も上映されており、この映画が都市伝説をさらに広める要因となりました。実際には、マクドナルドがミミの肉を使っているわけではないんですが、こうした誤解が広がってしまったんですね。

そして、「猫の肉」についてですが、これもまた奇妙な噂です。この話が広まったのは、1970年代の日本で、マクドナルドのシャッターに猫の爪痕が残っているというものです。しかし、よく考えてみると、マクドナルドの店舗にはそもそもシャッターがないんです。これは完全にデタラメな話なんですが、当時の僕も含め、多くの人が信じていました。

さて、こういった都市伝説がなぜ生まれるのか。それは、私たちが「信じたい」という気持ちを持っているからなんですよね。特に、日常的に目にする企業や商品に対して、何か裏があるんじゃないかと思いたくなる。これは人間の本能的な欲求なんです。

それに関連して、サラ金にまつわる話もしておきましょう。漫画『ナニワ金融道』で描かれているように、サラ金業界では借り入れの履歴がしっかりと記録されています。例えば、一度でもお金を借りたことがある人は、それが後々、就職や他の金融機関での信用に影響を与えることがあります。しかし、これらの情報はほとんどの人には見えない形で管理されているんです。

つまり、私たちが普段目にしているものや知っているつもりのものには、見えない部分がたくさんあるんです。そして、その見えない部分こそが、都市伝説やタブーとして語られる原因になっているんですね。


さて、引き続き「日本に存在するタブー」というテーマで話を続けていきますが、今回の最後に取り上げたいのは、マクドナルドの「猫の肉」伝説に関連する、日本の信用社会の闇についてです。

まず、これまで話してきたように、日本では信用情報が見えない形で管理されています。たとえば、サラ金業界や不動産業界で、借り手や貸し手の信用度がどのように評価されているのか、私たちには直接見えません。でも、その見えない情報が、私たちの生活に大きな影響を与えているわけです。

『ナニワ金融道』で描かれているように、借り入れの履歴や信用情報は、その人が将来どのような扱いを受けるかを決定づけます。例えば、借金をしたことがある人が、後にサラ金会社に就職しようとしても、その情報が理由で不採用になることがあります。つまり、私たちが知らないところで、すでに運命が決まってしまうことがあるんです。

こうした見えない情報の管理は、日本の社会において非常に重要な問題です。私たちは、知らず知らずのうちに、この「信用」という見えない網に絡め取られているんです。そして、その網から抜け出すのは非常に難しい。

また、これは就職や借金に限った話ではありません。不動産の賃貸でも、同じように信用情報が影響を与えます。例えば、ある物件を借りようとしても、過去の借金や他の信用情報が原因で、審査が通らないことがあります。でも、その理由は私たちには明確にされないんです。これが、日本社会の大きなタブーの一つです。

そして、この信用情報が管理されている場所も、実は私たちにはよく分からないものです。おそらく、どこかの金融機関や信用情報機関が、そのデータを持っているのでしょうが、私たちがそれを確認する手段は限られています。これこそが、現代日本の隠れたタブーなんです。

最後に、こうしたタブーを知ったからといって、すぐに何かを変えることはできないかもしれません。でも、少なくとも自分の生活や行動が、どのように評価され、影響を受けるのかを知っておくことは重要です。情報を集めて、少しでも自分の立ち位置を理解することが、タブーに縛られずに生きるための第一歩です。



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