ぼくとパパ 約束の週末を観る
ぼくとパパ 約束の週末はドイツで大ヒットした、事実に基づいた話の映画化です。
自閉症、アスペルガーの子どもを主人公とした物語です。自閉症は普通の人とは感覚が異なり、ある種、感覚が過敏になったり、ある種のこだわりが異常に強くなったりするところがあるようで妥協ラインが普通の人のようにはつけづらかったりするようです。例えば、バス停のベンチの座る場所を決めていたり、いろいろなルールを決めていたり。その一方で主人公の少年は自閉症ながら10歳にして天文学や物理学に天才的な才能があるのです。そして、そんな自閉症の症状によって学校はもちろん家でも問題を起こします。
そして、半ば子育てにギブアップしそうなママがパパに仕事に逃げないで息子の相手を要求するのです。そのとき、たまたまおじいちゃんの提案で、好きなサッカーチームを作ればいいという話を受けて、主人公の少年は週末にドイツ国内の全チームのホームゲームを観て,自分が応援するチームを決める、と言い出し、パパはそれに付き合うことを決めるのです。
ドイツには50を超えるサッカーチームがあり,少年はサッカーチームがSDGSに忠実かとかホームのスタジアムがキレイかとか、ざんねんなマスコットキャラクターがいないかなどなどチェック項目を決め、観戦ルールを決め、パパと2人で週末にサッカー試合の観戦小旅行を実行します。
その過程でパパは子育ての厄介さを認識し、少年も自分の決めたことを実行していくことに対して折り合いをつけていくことを学び、家族の大切さを実感していきます。
自閉症の大変さもありますが、人の成長をポップな見せ方描いた快作だと思います。
マジでおススメ映画はので、興味のある人はぜひ観た方がいいと思います。特に上映館も少なそうですし。