君たちはどう生きるかを観ました

宮崎駿監督の待望の新作「君たちはどう生きる」を観ました。
なかなか賛否両論ある感じですね。スロースターというかなかなかゆっくり始まった印象というかどうなるかが全然予想つかない感じで、宮崎駿が何を目指しているのかはわからないのですが、とにかくなかなか物語を把握するのが難しい物語だと思います。ジブリ作品の中では「ハウルの動く城」が近いように感じました。個人的には「ハウル‥」はあまり好みではないのですが、「君たちは‥」が好みではないかと言えば、まだ保留といった状況です。
結構、いろいろ後から考えるような作品なのだと思いました。
で、鑑賞後、考えてみたところ、これは宮崎駿版の「ビューティフルドリーマー」なのではないかと思いました。
「ビューティフルドリーマー」は押井守の監督として最初に評価された作品で、醒めない夢から抜け出して現実に向かうという物語だと解釈しています。「君たちは‥」は別に夢に囚われる話ではないのですが、別次元に迷い込んで亡き母親に会い、そこに囚われていた亡き母の妹である今の母を救出して、現実に戻ってくるという話でした。異次元と夢の中と違いはありますが、現実に向き合うことに意味があると思うのです。
「君たちは‥」は舞台が戦時中という悲惨な時代にあって母親が死んでしまうという悲劇もありさらに疎開先の田舎でいじめに会う主人公が現実逃避をしても仕方ないところではないでしょうか。アオサギという「ビューティフル‥」でいうところの無邪鬼というトリックスターの存在も重なるところがあると思います。
10年ぶりの宮崎駿作品というのもあるので、やはりいろいろと考察をしてしまうところもあるのですが、人々の考察も見てみたいと思います。
今日、息子が観に行くことになっているので、どんな感想を述べるのか楽しみです。

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