アプレンティス ドナルドトランプの作り方を観る
先日、アメリカの大統領に返り咲いたドナルドトランプ、彼の若かりし頃を描いた伝記映画が公開されました。それがアプレンティス ドナルドトランプの作り方です。
私は、もちろんドナルドトランプが大統領候補になったくらいからしか知りません。なので、強行で自分の意見を通そうとする強引な人間のイメージが強いです。どれくらいメディア操作があるのかとかはわかりませんが、バイデンが当選した際には,結局負けたことを認めていなかったところを見ると、まああながち大袈裟に語られていたわけではないように感じました。
しかし、大統領選挙での敗北を受け入れないのは、ちょっと人格的に大人気ないなあと感じていました。
そのトランプの人格がどのように作られたのかがこの作品には示されています。若かりしトランプは父親にやりたいことを制限されていたところ、家の危機をなんとかして自分の権力の拡大を図ろうと接触したのが、敏腕弁護士であるロイコーン。私はもちろんロイコーンという人物は知りませんが、赤狩りの急先鋒とされる事件で名を挙げた弁護士で、負けない弁護士として名を馳せた人で、根っからのアメリカ愛国主義者なのです。
トランプはロイコーンの影響を思いっきり受けていて、特にロイコーンの掲げる三つのルールはまさにドナルドトランプそのものと言った感じです。
そのルールとは、1.攻撃、攻撃、攻撃あるのみ、2.何一つ認めるな、全否定で押し切れ、3.勝利宣言せよ、決して負けを認めるな、の3つです。
選挙で負けてもその負けを認めず、移民が犬を食べているとか言われたデマを討論会で出鱈目だと言われても受け入れず,デマを肯定し続ける。SNSでのフェイクニュースでも自分に都合の良いものは肯定して広めていく、そういうスタンスです。
そして、そのスタンスのまま大統領にまでなっているわけですから、スゴいとしか言いようがないです。
この映画は今のトランプを知るのに、いい映画だと思います。