僕のヒーローアカデミアユアネクストを観る
僕のヒーローアカデミアの最新作映画、ユアネクストを観ました。
僕のヒーローアカデミアはジャンプ連載中の人気作品ですが、連載はだいぶ大詰めクライマックスを迎えつつあるようです。読んでいませんが。
アニメは私の好きな脚本家の黒田洋介がテレビシリーズの第一期から担当して映画もすべて担当しており、作品の安定感は磐石です。
海外でも高い人気を獲得しており前作もアメリカの週間の興行成績でベスト10内にランクインしていました。恐らく今作もそれくらいのヒットは期待できそうです。
今作は特に多くなった登場人物にうまく見せ場を割り振っていたところが関心しました。
コロナ禍によって年1夏休み公開みたいな感じでやろうとしていたのが崩れてしまいましたが、夏休み映画に軌道修正できた感はあるのですが、テレビシリーズが英雄学園中心から社会全体になり、活躍しているヒーローも生徒より一般のヒーローの方が多くなってきたのを、今回は反映させたところは,今までの作品と随分と異なるところだと思います。
テレビシリーズと地続きなのかは微妙なところですが、緑谷出久の成長度合いにシンクロした形で映画版も活躍をするので、なかなか位置付けが難しくなってきているようです。
今回は完全にテレビで進行しているストーリーにおいて語られていないタイミングのエピソードとするには、結構厳しくなっているように感じました。
一方で、今回は爆轟と轟の活躍がかなり大きくフィーチャーされていました。当然、ファンサービスの意味合いも強く感じさせます。
人気キャラクターを大きく取り扱ってきているところをみると、クライマックスへの大きな前振りなのかもしれません。人気キャラクターの存在感を上げることで、そのキャラクターの劇中での意味合いも大きく変わってきています。
物語の後半は主人公である緑谷に物語が集中していました。そこで、人気キャラクターの存在感を増すことで物語に再び広がりを設けようとする試みなのかもしれません。
サブストーリーならキャラクターを絞ってもよかったはずなので。
ただ、今後ハリウッドでの実写化なんて話もあったかと思います。連載がクライマックスを迎える中、IPの活用の仕方は注目したいところです。