計画表を作る①
息子の通う学校は生徒の意志を重んじるタイプの学校で、例えばパティシエになりたい生徒がいたら、パティシエの専門学校に行くこと進める、と説明会で言ってました。進学実績に重きを置いておらず、勉学においても本人の意識に重きを置いているとの噂で、実際、進学実績も同じくらいの偏差値レベルの中高一貫校と比べても華々しいものではなく、一説には現役の結果のみしか公表してない、なんて話も耳にしました。
そんなわけで、勉強に関しては本人や家庭に投げっぱなしなのかなと思って、我が家てわはいろいろと対策を考えていました。
それで、中間テストがそろそろ迫ってきましたが、学校から生徒に対して、中間テストに向けての勉強の計画表の提出を求めてきました。しかも、コレ、保護者のチェックが必要です。そんなことをさせるんだ、と私は驚き、感心しました。
息子の学校は飢えた人に魚をあげるのではなく、魚の釣り方を教えることを考えている、ということなのだと思います。
社会に出ると学校で学んだことなんて役に立たない、みたいな話をよく聞きます。しかし、勉強そのものではなく、与えられた課題をどのようにこなしていくか、という課題解決能力は学校で日々養われます。
その課題の端的な例が定期考査なのだと思うのですが、計画表を作らせる、ということはその課題へいかに取り組むかを考えさせる、ということになり、単純に試験勉強をするのと、意義が変わります。
目的があり、その、目的に対して、自分はどのようなポジションにいて、そこからどう考え、どのように実行して、結果どうなったのか。
その計画を考えるにあたり、自分は数学が得意だから、数学の勉強時間を減らして英語を増やそう、だとかそういう状況に応じた対応も学べるかもしれません。実際の結果を踏まえ、次の定期考査ではどう対応しようか考える機会になるかもしれません。計画表を作ることに真摯に取り組むことで、いろいろなスキルを身につけることができます。
ただ、そうやって活用する、という意義をわかって取り組めるかが大事なのですが。果たして‥‥
ただ計画表を書くだけでは、ほとんど身にならないですからね。