続編について考える

ヴェノムラストダンスはヴェノムの第三弾でしたが、近年シリーズものはすごく増えましたよね。
まあIPの活用というのはエンタメ商売の基本のようになってきていますが,一作目がヒットして次の作品を作るとなるとどうするか、もともと大きな物語の一部を切り取って作るならある物語を映像化すればいいのですが、新たに作る場合は同じ路線に進むのか、あえて別の道を歩むのか。同じ路線を歩む場合は前作を気に入った観客の好みを反映しているので満足度は得られやすいですが、満足度を得るためには前作よりより派手にインパクトのある演出が必要になります。簡単に言えば、前回より強い的が出てきて強い必殺を編み出し、より派手にやっつけるということです。
ただ,インフレを起こしさまいますし、前作があるのでインパクトも薄くなりやすく、結果、良作は生まれても傑作は生まれにくくなります。
ヴェノムラストダンスはこのパターンです。
もう一方のパターンはギャラクターこそ同じですがコンセプトを変えてしまうような作品です。ジョーカーフォリアドゥはまさにこのパターンだと思いますが、観客の期待を裏切る場合が多く、そのクオリティの如何に関わらず炎上したりします。
私は後者の方を好みますが、なかなかマッドマックスのような飛び抜けた続編には出会えません。ジョーカーフォリアドゥも見方を変えて観たら,もしかしたら、名作と感じるかもしれませんが、しばらくは観直すことはないと思いますが。
続編を作ることが当たり前になってきた今、映画を制作する方たちもなかなか難しい判断に迫られているのかもしれません。
まあ、大きな物語の一部を切り取るタイプにしてもマーベルみたいにアントマンアンドワスプで仕掛けたシリーズが大不評になるやいきなり打ち切るという横暴な動きをするみたいですが、せめてある程度はまとめてもらいたいですよね。その責任はあると思うのですが。
まあ、何にせよ、続編は続編でいろいろ難しいということですが。

いいなと思ったら応援しよう!