学校の部活で、解剖を体験
昔は小学校の授業でカエルの解剖がカリキュラムとしてあったと思うのですが、最近はやらないようですね。名作ETでもカエルの解剖の授業のシーンが出てきましたが、あの当時は先進国の小学校では一般的に行われていたのではないでしょうか。
最近、行わなくなったのは動物愛護団体からの反対運動などがあったのかもしれません。しかし、動物の解剖というのは、生命を学ぶ上では大切なカリキュラムの一つだと思います。
息子が進学し中高一貫校に入ったのですが、生物部に入部したところ、先日、新入生歓迎会が行われました。その歓迎会というのが、生物部らしいというか、ウリ坊とブタの目の解剖だったそうです。ウリ坊の解剖って⁉︎ 中高一貫校の生物部は一味違うなあ、と感心しました。
ちなみに先日、生物学の先生と話をする機会があったのですが、害獣として処分された動物が猟友会などから回ってくるのだそうです。息子の解剖したウリ坊もそうなのかはわかりませんが、畑を荒らすウリ坊が退治されて、教材になったのではないでしょうか。
しかし、解剖とは言え死体を扱うことに関しては、いろいろと意見があると思います。死には悲しい側面や残酷な側面がどうしても伴います。もしかしたら、そういった側面も加味されて、小学校のカリキュラムからカエルの解剖が姿を消したのかもしれません。
しかし、生き物が死ぬ、ということは避けられないことでもあるので、子どもを死から遠ざける教育というのも、個人的にはどうかと思っています。
近年、生命を軽んじるような事件が目立つように感じます。解剖の授業の有無によってそれが改善されるとは思わないのですが、子育てにおいて残酷だから見せないとか危険だから触らせないとか、過保護なスタンスというのは違っていると思います。
学校教育では、あるものをちゃんと見せつつ、その対処を教える、というスタンスであるべきなのだと思います。