小沢健二とスチャダラパー
先日,NHKの番組タイニーデスクコンサートで小沢健二とスチャダラパーが共演する回が放送されました。
小沢健二と言えば元フリッパーズギターと言いたくなりますが、ソロの時の方が世間的には認知されていますよね。それもなんと言ってもライフの存在が大きいですね。犬は吠えるがキャラバンは進むもよかったですが、やはりライフは90年代のマスターピースの一枚でしょう。個人的には90年代のロングバケーションではないかと思っています。まあ、正直、それ以降はあまりパッとしないと思っていますが。
そして、ライフをマスターピースに押し上げたと言われる最初のシングル 今夜はブギーバックで共演したスチャダラパーとの共演とあればあの当時、渋谷系音楽に胸を熱くした人間にとっては,ちょっとした見ものです。
一方、スチャダラパーは日本語ラップの先駆け的存在でFBネーションなる集団の看板的存在でした。まあニュースクールと呼ばれるラップの影響にある感じで、その対抗馬としてブッダブランドやキングギドラなんかが中心のさんぴんキャンプを開催した集団があるのですが、考えてみるにブッダブランドもアトライブコールドクエストなんかに影響を受けているので、どちらもニュースクールだったんだなあと思ったりもしています。スチャダラパーはやはりタワーリングナンセンスが個人的にはベストですが、コレに異論を捉える人はまあまあいるかもしれません。
さて、肝心のタイニーデスクコンサートなのですが、良かったと思います。まあ、キーになる曲はやはりライフからのナンバーでしたが、それでいいのだと思います。コールドプレイがあと数枚でアルバムを作らない,という話にも通じると思うのですが、いい曲なんてそんな作り続けられるものではないのです。シティポップのヒットなどもそうですが、新しくいいものを作り続ける時代ではないのかもしれません。
いい曲は、いつも、とは言いませんが大抵のタイミングで聴いてもいい曲なのです。