ありふれた教室を観る

ありふれた教室はドイツ映画です。小学校〜中学校くらいの学校が舞台の学校の物語でした。
学校で盗難が相次いで学校内の雰囲気が悪くなり、校内は犯人探しのような様相を呈してきます。
主人公の女性教師は,子供のことを第一に考えるべきというスタンスなのですが、いろいろ教師や学校などと考え方が異なり,守られているはずの生徒たちにも誤解され,事態は悪いように進んでいきます。
主人公は学校で起きている盗難事件は子どもが犯人ではないのではないかと考え、自分の財布をオトリにその瞬間を抑えれるかとパソコンで動画を録画状態にしていたところ、見事にお金が盗まれた。動画には特徴のある柄のシャツが映っており、その服を着ていた人間を問い詰めたところ犯罪を認めなかったどころか逆ギレされ、校長に相談したところ、大事にしたくなかった主人公の意に反して大事になっていく。証拠としての動画に関しても盗撮という行為が人権を害していると反感を買ってしまったり、いろいろやることなすこと裏目に出てしまうのです。
ありふれた教室,というタイトルから,世界中でのいたるところでこういった話は起きているのだろうと思います。もちろん、日本でもありふれた話のような気もします。
盗難騒ぎなんかもあったりもするのだと思いますが、他人を守ろうとしたのに、それが裏目に出てまずい状況に追い込まれる、なんてことは学校に限らず、社会に出て仕事なんかをするようになればそれはよくある話です。
特に真面目に他人のことまで考えるような人の方がそういった罠にハマってしまうような気がします。やはり、みんなにいい顔,というのはなかなかできないのです。
この作品では,結局誰が悪くて誰が犯人かなどの結論が出ないままエンディングを迎えます。これはドイツ映画ですが,当たり前にどこの世界にでもあることなのだと思います。どう対処するのがいいというのではなく、状況状況によって対処を考えるべきなのだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?