地域医療と向き合う小国公立病院の移動診療車プロジェクト
私が働いている株式会社地域科学研究所で取り組んでいる地域医療DXのプロジェクトで、熊本県小国町にある小国公立病院のプロジェクトがあります。
このプロジェクトでは、「小国郷でいきていく」をコンセプトに、小国生きる、逝くまでの小国の地での暮らし、人生を見据えたプロジェクトになっています。
今年のプロジェクトのメインとしては、サテライト診療所の開設、移動診療車のスタートなど、目白押し。
弊社のほうでは、この移動診療車に搭載する診療データベースを作っています。診察必要な診療情報や、今後のウェアラブル時代に対応した遠隔診療が可能なデータベースを目指しています。
今月、ついに移動診療車が納車され、いよいよ2月より可動予定です。その移動診療車に同乗することになったスギコダマの話を。
このスギコダマは、大分のアーティスト有馬晋平さんによるもの。
彼の作品は杉を柔らかなフォルムに削り出していくという作品を作り続けています。
実は、このスギコダマがこの北里柴三郎号に乗ることになるまでには、偶然ともいうべきストーリーがありました。
このスギコダマの杉は、1991年に小国町を襲った大きな台風で、倒れた杉でした。この倒れた杉は、森林組合の市場に売り出され、大分県日田市の業者さんに購入されました。
しばらく使われずに眠っていた杉を10年以上経って、たまたま有馬さんが日田で出会い、スギコダマを制作。そして今回、小国の移動診療車に乗せることになったのです。台風で倒れた小国両神社にあった杉がスギコダマに姿を変えて小国に帰ってきました。
「長い旅をした木が、小国にやっと帰れますね、」という有馬さんの言葉が印象的でした。
小国公立病院の、小国郷でいきていくプロジェクトの詳細はこちらから。