グレートマジシャン

今日は家でゴロゴロと
競馬を見ると新潟メインの関越Sでグレートマジシャンが復帰とのこと

グレートマジシャンといえば母ナイトマジックが出した大物候補で全兄のフォイヤーヴェルクをPOGで指名して色々見てきた自分としては気になる存在

デビュー戦を勝った後、セントポーリア賞を快勝し関東の期待を集めたのち、遠征した重賞初挑戦の毎日杯で一番人気に支持される。結果は前を行っていたシャフリヤールを捕まえられなかったがタイム差なしの1:43:9という芝1800mの日本レコードタイで走り能力の片鱗をみせる

その後のダービーでも4着に入ったがその後脚部不安で長期休養。自分自身はこの毎日杯とダービーは近年でもトップレベルに近いレースレベルだったと思っており、タイトルホルダーやシャフリヤール、プログノーシスなどの活躍を見ると、グレートマジシャンも重賞はおろかG1でも勝負になると考えていた。今日の関越Sは1年2ヶ月の休み明けで中間頓挫があったとはいえ、レースに使うくらいだから無事回ってくれば今回は通過点くらいの競馬をしてくれるだろう、と気楽に考え少しだけ単勝を購入してレース観戦をした

スタートから中団に位置しレースの流れに乗り最後の直線へ。手応え良く上がっていき、勝負どころで追い出し。内のイクスプロージョンよりエンジンの掛かりが悪く、思ったより伸びないなと思った瞬間、明らかにバランスを崩して後退し、ゆっくり画面から消えていった

レースはイクスプロージョンの勝利で幕を閉じたが、そんなことは頭に入らない。レース後に遠景で映し出されるグレートマジシャンは右脚を付くのを痛がる素振りをみせている

競馬を見ていて一番見たくない光景。姿勢を見るだけで事の重大さが分かった

その後はTwitterなどで情報収集しながら無事を祈る
恐らく無理だろうなぁと思いながら命だけでもと思いながら無事を祈る。ただ祈る

レース終了から1時間弱、予後不良の報


競走馬は経済動物。目を瞑っている安楽死処分などいくらでもあるではないか?と言われてしまうかもしれないが、やはり目の前で非業の死を遂げる瞬間を見てしまうのは辛い。ましてやこれからの活躍を期待されて復帰した矢先だ。今は厩舎や馬主の判断などに対していろいろ語られているが、いくら語ったところで時計の針は戻らないしグレートマジシャンはもう戻らない。割り切れない感情と悲しみ。こんな思いはもうしたくない


でもこれも競馬だ

明日も、これからも競馬は続いていく

自分にできることといえば、グレートマジシャンという馬がいた事を忘れない事

小さなことかもしれないが、それがせめてもの供養になるのなら、父ディープインパクトと同じ日に逝った名馬候補、グレートマジシャンのことを忘れることはないだろう


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