見出し画像

ドイツ5部リーグ優勝!

こんにちは!
本日は、私が4月から所属させてもらっている(選手&U19アシスタント)KönigsteinというチームのU19のマッチレポをnoteにまとめます(どこに需要があるの…?笑)
チームはU19の5部リーグに所属しています。前節までは得失点差 +100以上でブッチギリの首位。
昨日行われた試合で勝てば、文句なしに優勝&昇格が決まるという1戦でした!(チームに加わって初の試合がこの試合でした)

最近ではトレーニングのウォーミングアップ部分の自由にやらせてもらったり、トレーニングのセッションの説明役をさせてもらったり、1つのセクションを担当させてもらったりと、来て間もない状況で、言葉も大して喋れない自分に、監督のTill(Aライセンス所持)は非常によくしてくれて、本当にありがたい限りです。
と、同時に、より語学を向上させ、本当の意味でチームに貢献できるようになりたいと強く感じています。

試合に関してですが、結果から先に言ってしまうと、10-0での圧勝でリーグ優勝を決めました!夜8時キックオフで、終了が10時の試合、日本の育成年代でもあるんですかね?笑
圧倒的な戦績で昇格を決めましたが、来季上のリーグではどうなるのか、今から非常に楽しみです!
自分も来季は引き続きTillの元で学ばせてもらい、Cライセンス取得を目指します。

試合内容は、こちらは1-4−3−3の守備時1−4−1−4−1の布陣に対して、相手チームは攻守共に3−4−3の布陣。相手チームはリーグ中位に位置するチームでした。
立ち上がりから相手は前線の3トップを生かし、CFの頭やWGの裏へのロングボールを素早く蹴り込んで来て、立ち上がりの悪かった自チームはDFラインが整わず何度もピンチを迎えます。GKのファインセーブもあり、立ち上がりのバタつきをやり過ごすと、徐々にペースを掴み、ボールを握る展開に。
倉本さんの分析で学んだ事を活かすべく試合を見ていましたが、相手にはオーガナイズが無く、3トップのプレスに対するMFラインとDFライン、GKの連動も無く、技術で勝る自チームの選手達は、GKとDF4枚に加えてアンカーの選手も顔を出すことにより、6対3の状況でボールをフィールド2へ前進させることが出来、相手のMFラインの4枚は浮いた状態になり守備に関われず、中央では相手2枚に対し、こちらはアンカー+IH2枚で常に数的優位が作れ、アンカーに対して相手のCHが喰いつき、簡単にIHが1枚フリーの状況に。そこからCBは中央に3枚とも絞ってくるため、両WGが自由になり、相手CH+3CBに対して、こちらはIH2枚+3トップの状況が容易に生まれ、サイドのWGの選手の突破力とCFのキープ力を軸に立て続けにゴールに迫りました。
そして、前半10分にCKのこぼれ球を蹴り込み先制。相手はその後も修正を施すこと無く試合は続き、前半は更にゴールを2つ追加し、3−0での折り返し。

こちらは倉本式分析で言うところの、どのダイヤモンドでも優位に立てており、技術的ミス以外ではほとんどボールを奪われることはありませんでした。
前半を終えて感じたのは、相手チームの監督はどうして手を打たないのかという事。ハナから諦めて試合に臨んでいたのか、噛み合わせで問題が起きている事に気づいていないのか、気付いているが修正出来ないのか(何らかの理由で)、疑問の残る采配ではありました。プレスに関しても3トップはボールに寄せるのみで、誘導する方向等は無く、MFラインの4枚の特にSHに関しては、もはやピッチを彷徨っているだけのようにも見えました。
これは7部リーグというレベルの都合上なのか、このチームのみなのか、残りの試合もチームという組織でのオーガナイズに関しては注視したいと思います。先週見たU19ブンデスリーガの試合とはプレースピード、戦術面において大きな差があるのは当たり前ですが、他のチームやカテゴリーを見て、じっくり検証したいと思います。

後半に関しても試合の大枠は前半と変わらず。
こちらは監督から立ち上がりの集中を欠いたプレーへの指摘と、サポートや切り替えのスピード、ゴール前で状況判断して慌てずにシュートに持ち込む事等が伝えられていました。
その甲斐もあり、全員のプレーがより正確かつスピーディになり、相手陣内でのプレーが続き、怒涛のゴールラッシュ。後半だけで7点が入りました。
相手チームは後半も特にオーガナイズの変更がなく、強いていうならば、SH選手が自身の判断でWGをマークし、5バックのような形になっているシーンもありましたが、そうなると後ろは5対3になるものの、中盤は2対3、前線は3−4の状況となり、更に中盤には広大なスペースが出来、IHとSBが使い放題の状況になり、サイドでは慌てて出てきたSHに対して、SBとWGで2対1、IHがボールを持つとCBが食い付いてしまい、空いたスペースへのラストパスがどんどん通る状況に、寄せれなければミドルシュート。そうして点差が開いていく内に相手選手はイライラしてラフなプレーになり、守備も時間の経過と共により怠慢になっていき、サンドバック状態になってしまい、残念な気持ちになりました。少なくともオーガナイズがあれば、もっと違った展開にはなっていた筈。相手の右WGは速く、優位性があったのでそこを活かせれば…。MFラインのサイドの選手も、前半はSBを捕まえるでもなく、ずっと浮いていて、後半は引いてWGに付くものの、中盤に広大なスペースが…。
3トップも闇雲なプレスではなく、方向性のある連動したプレスが出来ていれば…。
けが人も無く試合を終えられた事が救いかもしれません。

結果や試合内容から考えられる事は、もちろん個々の能力には多少差はあったものの、それ以上にチームとして機能していたかどうか。最低限攻撃の部分では自チームにはしっかりと練習から意識していた事を実行する意図があり、実際にそこから多くのゴールが生まれていました。相手チームにもそうした試合の戦い方があれば、より面白いゲームになっていたのではないかと思います。もちろん、自チームもネガティブトランジション部分では守備ラインが整わなかったり、MFが切り替えが出来ていないといった事も多く見受けられましたし、プレッシングにも方向性が無かったので相手のSHがフリーになってしまっているシーン等もあったので、改善は必要であると感じました。この年代のこのレベルの選手達に何を求められて、どこまで出来るのかは、しっかりと時間を掛けて学んでいきたいと思います!

日本のこの年代の試合、もっと見ておくべきだった…。
何れにしても、今ここで得られている経験にはたくさんの刺激があり、学ぶべき事が至る所にあります。1つずつ自分の中で消化して、前進していきたいと思います!
言葉ができなければ、気付いた事を伝える事すら出来ないので、自分はまだ何も出来ないのと同じ!
精進していきます!

サポートして頂いた費用は、現地での練習・試合視察の費用に活用させていただきます!よろしくお願いします!