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U19ブンデスリーガ:フランクフルトvsバイエルン(4−3−3vs4−3−3)

本日もドイツにて試合を現地観戦したマッチレポ。
5月1週目は、計3試合現地で試合を観戦することが出来ました。
その中でも、このU19ブンデスリーガの試合が最も戦術的で洗練された試合だったと感じています。
ちなみにこの試合は有料で、5ユーロでした!

ホームのアイントラハト・フランクフルト、アウェーのバイエルンミュンヘン共に4−3−3の布陣をベースとしていました。
守備に関しては前線からのプレス時は4−3−3を選択するシーンもありましたが、基本的には4−4−2や4−5−1から5がボールに位置に合わせて1人前に出る形が多かったです。

試合の流れとしては個々の地力に勝るバイエルンがボールをある程度握りながら攻撃を仕掛け、フランクフルトは主にカウンターからチャンスを狙うという構図となりました。
前回見た試合が4−4−2のミラーゲームでボールがあまり動かないダイレクトな試合展開だった事に比べて、この試合はバイエルンがしっかりとボールを動かしながら保持する、いわゆるポジショナルプレー的なスタイルでした。
対するフランクフルトは、自陣に押し込まれる展開が続きましたが、その中でボールを奪ってWGの選手のスピードを生かしたカウンターを狙っていました。

試合は立ち上がり早い時間に動きました。開始から5分程で、バイエルンが先制点を挙げました。

バイエルンのポゼッションに対して、序盤は手を焼いていたフランクフルト ですが、しっかりと戦術的に対応し、アンカーにマンツーを付け、ボールの循環を阻止しようと手を打ちました。

対するバイエルンも、相手の変化にしっかりと対応し、アンカーをDFラインまで降ろして、付いてくるならそのスペースを利用したり、付いてこないなら相手2FWに対して数的優位を作り前進をするなど、やるべき事をしっかりとやっていました。SBが絡むバリエーションもありましたし、アンカーの選手が賢く、敢えてサイドに流れたりと、動きに一工夫入れる事で、フランクフルト守備陣に混乱を生み出す意図を感じました。

その後はフランクフルトの守備も安定していき、中盤に対してはマンツー気味にケアするなどして、バイエルンのビルドアップも手詰まりになっていき、フランクフルトのカウンターも見られるようになって来ました。
特に20分過ぎからはフランクフルト左SBがいい働きをしていて、ボールを前進させることが出来るようになって来ました。そして、前半30分過ぎに左からのフリーキックを直接決めて、フランクフルトが同点ゴール!
素晴らしいキックで、GKもギリギリ触りましたが、ゴールに吸い込まれていきました。


フランクフルトのカウンターに関しては、奪ったボールを一度違うレーンの選手に託し、そこから前線にというパターンが多かったのですが、バイエルンの守備陣はきっちりとボールの出所に対応していました。

試合は1−1で前半終了。

後半もゲームの構図としてはバイエルンのボール支配にカウンターの機を伺うフランクフルトといった形に。バイエルンのアンカーの選手が気の利いたポジショニングでボールを循環させていたのが印象的でした。
フランクフルトも守備陣が粘りながら戦っていたのですが、攻撃に関してはバイエルンを脅かすまでには至っていなかった印象です。
週の半ばに観たカップ戦の際は同じ地区のブンデスリーガ最下位チームとのダービーで5得点を挙げていた攻撃陣も脅威になれず…

後半30分頃にバイエルンが勝ち越し。
IHとWGの入れ替わりの部分にフランクフルトの対応が上手くいかなかった所を見逃さずにゴールに繋げました。
地力に勝るバイエルンの強さを感じました。

最後のゴールは綺麗なコンビネーションから。
バイエルンも個の力が圧倒的という選手はこの試合居なかったような印象でしたが、一人一人のプレーのレベルが高かった印象です。
その中でも、ドリブルで剥がせていた左利き24番の選手は印象的でした。

前日の4−4−2のミラーゲームとは全く違うチーム同士の試合で、起きる現象も変わり、非常にこちらも勉強になるゲームとなりました。
普段TVやパソコンで画面越しに止めて巻き戻してが出来る環境ではなく、こうした生観戦で自分の目を養うことは、監督を目指す上では大切だと感じました。後は起きている現象に対する解決策の引き出しを多くしていかないと、こうしたレベルのサッカーには付いていけないと感じました。
今週も、どこかに足を運んで試合を観戦していきたいと思います!


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TOSHI
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