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不思議な水分子‐1 太古の地球は水の世界だった🌐!地球上の水の量は一定なの?

生命の誕生と進化、地球外生命の探求。水はその鍵です!
水分子H2Oは物理化学的にユニークで不思議な性質を示し、そしてそのような水の性質だからこそ生命が誕生できたということ。
水に対する興味は尽きないものです。

今回は最新の興味深い研究を見つけましたので紹介します。

Ancient Earth was a water world. 太古の地球は水の世界だった。
https://www.sciencemag.org/news/2021/03/ancient-earth-was-water-world?utm_campaign=news_weekly_2021-03-2&et_rid=292284915&et_cid=3697608

46億年前に地球が誕生してから10億年後までには海ができ、その海のレベルは、温度に依存して上昇したり下がったりしています。しかし、海のレベルは変化しても地球上の水の総量は一定であるとされています。

水は循環していてその総量は一定なんだと小学校で習い納得したこと鮮明に覚えています。

でも、生命が誕生する前の地球、30から40億年前の古代の地球上には約2倍の水量の海であったのではという新しい研究が発表されました。その量はほとんどの陸地、エベレストでさえ水に浸かるほどの量であるということです。
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1029/2020AV000323

それはなぜか?地球内部のマントルに鍵があるのです。

マントル内の鉱物には海の総水量、或いはそれ以上の水の吸収が可能と言われています。しかし、古代にはマントルは放射線によって温められ4倍も熱かったので、その温度ではマントルは十分の水を保つことができなかったであろうと今回示されました。

その分が地表にとどまり地上を水のみの世界にしたのであろうと推測したわけです。

これが真実なら、35億年前に誕生した生命はどこで誕生したかという質問にもヒントを与えることになります。なにせ地球は海のみの世界だったのですから。

生命の起源については、栄養豊富な海の熱水噴出孔で誕生したという説と、地上の浅い池のような所で、蒸発を繰り返し化学物質が濃縮されて生命の原料が豊富になり誕生したという説があります。今回の研究は海で誕生したという説を指示することになるのです!

生命の起源についてのこれからの展開が楽しみです。✨

最後に、ここでも、地球が奇跡のような緻密でデリケートな仕組みで進化してきたことに更なる驚きを感じます。地球の水は誕生直後から小惑星が衝突してもたらされたと言われていますが、もし、それら小惑星が現在地球にある水の2倍量をもたらしたとしたら、或いはマントルが保水できる水量がもっと少なかったら、大陸は海に浸かったままであったでしょう。そして生命の進化はありえなかったであろうと。水が多すぎても少なくても、今のような生命の出現と進化はありえなかったのです!!!!

水のことを少しでも知れば、不思議にあふれている事に驚きます。

水の話しは始まったばかりです。。。。。。。。。。。To Be Continued.


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