"初心"ーよく聞く言葉だけど奥深い:ビギナーズ・マインド Beginner’s Mind
初心という言葉、「初心にかえる」「初心忘るべからず」などの諺で、日本人ならだれでも子供の頃から聞かされ、習字で書いたり馴染みの深い言葉ですよね。アメリカである方から「ビギナーズ∙マインド」という言葉を聞いた時、響きの違いに新鮮に感じたのを覚えています。その後、禅の教えをアメリカで広めた鈴木俊隆先生が、「禅マインド ビギナーズ∙マインド」という本を書いていると知りました。あの Apple 創始者のスティーブ・ジョブズ氏が愛読していた、欧米の禅のバイブル書としてとても有名な本だとのことです。題名どおり、禅の心とは初心の心だということです。お勧めの本です。
うーん、普段何気なく使っている初心という言葉、禅の修行の目的が初心の心を保つことだったとは。。。。。! シンプルですが奥深いですね!
この事は、禅の修行だけでなく人生すべてのことに当てはめていけたら、満たされた心で人生を送れるのではと思います。
例えば、スポーツ。
結果がすぐに出るスポーツでは、心の持ちようがわかりやすいのかもしれません。同じ実力でも勝ったり、負けたり、プロ野球のように長いシーズンある競技で活躍し続けられる人、そうでない人など様々です。初心を保つこともカギなのかもしれませんね。日本ハムファイターズのBIGBOSSが、「優勝なんてめざしません」と言った真意がそこにあるんではないかと、私は勝手に思っています。
もうひとつ、初心から思うこと。
以前の記事で質問することの大事さを書きましたが、質問するということは初心の心があってこそ可能だと思います。「すでに知っている」という心からは質問などでてきませんよね。幼子のようになぜと聞く心、時には勇気もいるでしょうが、そこから思わぬ学び、新しい発見へとつながるのではないでしょうか。またなぜと聞く時、好奇心に溢れ楽しいものですよね。そのような心が人間の持つ基本的な欲求のような気もします。
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