【アメリカ永住権を取得しました!!】
とうとう、手元にアメリカ永住権が届きました!
通称『グリーンカード』と呼ばれ、文字通し永久に滞在することもできます。僕の場合はアーティストのための永住権という事で、
『アーティストグリーンカード』
と言われるものです。
アメリカではEB-1永住権と呼ばれ、卓越した能力があるアーティストにしか与えられないというものです。
具体的には国際的権威のある人(ノーベル賞受賞、オリンピックメダリスト)などが該当します。
イギリス出身のジョンレノン氏や、カナダ出身のジャスティンビーバー氏なども同じようにこのプロセスを踏み、アメリカを中心に世界中で活躍していました。
当然ですが、ナニモノでもないガイジンさんである自分が、アメリカで活動する(合法的にお金を稼ぐ)には、そのためのビザが必要で、ただ単に旅行で行くだけでは1ドルでもお金を稼ぐことは違法になります。
とはいえ、移民の国アメリカにおいて、かつ世界中から様々な国の人が集まるニューヨークにおいては、色んな例外も存在するのは事実です。
しかしながら公に仕事をするという点では避けて通れない問題です。ビザが問題となって夢半ばで強制帰国させられてしまった友人も何人も知ってますし、これは日本でも同じような問題が起こっています。
だからこそ、この永住権を取得できた事は、自分の活動をアメリカに認めてもらえたという一つの証になります。初めて渡米した時に貯めていた貯金はすぐに底をつき、その後はRent(家賃)を払うために1セント(約1円)をかき集めて支払いをしていた時もありました。
グリーンカードの封筒はこんな感じで突然送られてきました。
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石の上にも11年
この永住権申請において、実は2018年に手続きをスタートしたのですが、結果3年弱の期間を経て無事に今手元に届きました。
本来であれば1年ほどで終わるはずだった申請なのですが、前大統領の移民政策の影響や、新型コロ助の影響により移民局や大使館の動きがストップしたりと、予想をはるかに超えて時間がかかってしまったため、結局グリーンカードを申請しながら、それまで持っていたビザ(アーティストビザ)も更新の手続きをしながら同時進行で進めていました。
ええ、もちろんお金もかかります( ^ω^ )
大抵の場合は弁護士さんを雇って申請するので、相場で、一回の申請で弁護士費用だけで5000〜7000ドル(55万円〜80万円程)
そこに別途移民局への提出料金などが全部合わせて2500ドルくらい(30万円程)上乗せされますので、合わせたら100万円程度になりますでしょうか?
を、同時進行でやっていたという事は、ご想像にお任せします・・・!!
そして、他にも様々な書類を集めたり作成したりと色々な雑務があるのですが、これを語ったらキリがないので、それはまた次の機会にお話ししたいと思います。
そういった意味でも、一つの形となってこの永住権を取得できたという事は、アメリカに認めてもらったという事もそうなのですが、自分の軌跡を自分自身で少し認めてあげられる形にもなります。
アメリカ人と結婚したり、ロト(グリーンカード取得には応募すると抽選で当たるものもあります)で取得したりする人も一定数いるのだけど、本当の意味で自分の力だけでここまで来れたこともまた自信になる。まあそれだけの出会いが僕になかったのが原因かもしれないですし、そういう巡り合わせを自ら求めて行動する人もいるので、それぞれのスタイルにあったものがあるという事は大前提。
そして5年経てば、一定の条件を満たすと、アメリカ市民権へ申請する事もできる。つまりアメリカ人になる事だってできる。
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グローバルな視座で、人生を拡張していく。
そして今→これから。
今までのビザは、原則スポンサーのもと、そこから給料をもらっているという形で働く必要があった。つまり、僕の場合アーティストとしての仕事以外はしてはいけないのだ。もちろん例外はあるが、それ以外の活動は日本でいう『副業』という形で、良しとはされていない。
しかし、この永住権に関しては、自分がスポンサーになるためその職種を選ばない。なので、全くジャンルの違う仕事を選んでも良いという事になる。
だから
今まで積み上げてきたものを更に大きくしても良い。
全く未知の領域に踏み込んで挑戦するのも良い。
僕ももっと自分の目で広い世界を見たい。
そして
僕と出会った人も、もっと自分の目で見たことのない世界を見てほしい。
自分の選択肢を自分で減らさないで欲しい。
「今この場所が全て」だと思い込んでしまい、本当はしたくないことなのに自分で自分を説得し、無理矢理納得させてしまう。
僕がそうだった。
「自分なんかじゃ無理」だと思い込んでしまい、一度はダンスの道も諦めて、周りのみんなが働くから何も考えずにサラリーマンになった。
僕がそうだったから。
選択肢を絞るのではなく、選択肢を広げること。
これは、僕がこれから活動する一つの指針になるかもしれない。
知っている食が多いほど、食べたいものの選択肢も多くなる。
知っている国が多いほど、行きたい国の選択肢も多くなる。
知っている人が多いほど、ずっと関わっていきたい人の選択肢も多くなる。
こっちが正しいから、そっちにしよう。
という二者択一の考えではなくて、今までの経験に加えて、更に新しい体験が積み重なっていって
「〜しなければならない」
から
「〜してみたい」
へ。
パズルのピースだって1つ1つはゴミになってしまうかもしれない。だけど完成したら宝物になるから。
僕の生き様が、誰かのその背中をそっと押せるように。
本当にありがとうございました!
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