島時間に身を浸ける
沖縄に滞在している。
県庁前にほど近いアクセスの良い場所で、まだオープン前というシーシャバーに一人泊まらせてもらっている。風呂がないので、近くの銭湯へ出向く。が、沖縄は風呂に入る習慣がなく、銭湯も少ない。
国際通りから入った、りっかりっかの湯がいいと聞き、そこへ。料金は1000円だが、サウナが充実している。漫画”サ道”を読んでから、サウナの良さに目覚め、サウナがあれば入るようにしている。
サウナと対になる水風呂の温度は非常に大事だ。やはりキンと冷えていると締まるし、整う確率が高くなる。だが、サウナが苦手だ、という人は、この水風呂に入るのが苦手な人がほとんどだろう。そんな人に一つアドバイスしたいのは、水の冷たさに抵抗するのではなく、力を抜きつつ受け入れて、息を大きく吐きながら、水に浸かることだ。
力を抜き、息を大きくはき、受け入れる。島時間に身を浸すのも同じやり方だ。島の人々は、多くは緩い。約束しようにも、時間が決まらない。返事が遅い。決まっていたことも、直前で覆ることもある。そんな時、しょうがないな、と思えることは大事。リズムもそちらに寄り添い合わせていく。すると島時間がふっと身体に入ってくる。ああ、沖縄に来たなあ、と思える瞬間だ。流れの違う時間に身を置いて、短い間であってもチューニングする。すると、整ってくる。その時を待つのも楽しみの一つかな、と思うのだ。