詞を書いて、トクマルシューゴさんにメロディーをつけてもらった
ツアー続きでnoteから離れてました。
でもプールと一緒で、しばらく書いてないと「書きたい」という気持ちがムクムク。いい兆候です。営利の絡まない、純粋な動機で何かをやりたいと思うのが尊いです。そういう気持ちが自分にもあるというのを大事にしつついきたいですね。
さて、今日は今朝あったフレッシュな感動から。久しぶりに本業の音楽について。感動したので、ちょっと長めです。
12月頭に、私のバンドJohn John Festivalが2daysのワンマンライブを行います。2日目はゲストを迎えるのですが、今年の夏、森道市場というフェスでもご一緒したトクマルシューゴさんをお呼びしました。
森道市場で披露した曲の中には、私たちのレパートリーのアイリッシュのダンスチューン(インスト曲)に、トクマルさんが別のメロディーと詞をのせてくれたものがありました。トクマルさんのセンスは本当に抜群! 私にはとても斬新で、長年アイリッシュ音楽をやってますが、この試みは世界の誰も試してないかもと思うくらい感動したものです。
12月は更にレパートリーを増やすべく、別の曲でも同じようなことができないか、と提案しました。すると、トクマルさんが言います。
「詞がねえ、ちょっと難しいんです」
え? そうなんだ。ちょっと意外でした。あんなにセンスあるのに。詞が一番簡単にできそうだけど。でも考えてみれば、他人の曲にメロディーをつけて歌うのに、どんな詞にしたらいいのか、迷うのは当然かもしれません。まあ、そういう理由じゃないかもしれないけど、とにかくちょっとぼやかれてました。なので、
「僕やります」
と安請け合い。やっちまった。まあ、でもなんとかなるかな〜、と思いながら、数日かけて詞を書き上げ、送りました。詞の他に、下地となるストーリーも書いたら「すごい分量!」という短いコメントが返ってきました。
さて、どうなるのかな、とゆっくり待っていたら、昨晩遅くに「できました〜」というメールが来ました。そこにはスタジオで仮録りした私たちの演奏の上に、トクマルさんのボーカルがのってました。そして歌っているのは、私が書いた詞です。
この感動たるや!!
夜聴いた直後、気絶するように眠ってしまい、朝それを何度も聴き直しました。
この感動たるや!!
なんと言い表せばいいのでしょうか。例えば、
自分が作った野菜が、素材の良さを最大限引き出されつつ、こんな料理の仕方があったのか!!
と思わされるような感じでしょうか。
こんな譜割で、こんなアクセントをつけると、韻が綺麗に聴こえるんだ。
こんな風に言葉を詰めると、リズムが生まれて、ぐっと勢いがつくんだ。
とにかく細かい工夫が、聴けば聴くほどわかるのです。しかも、これ自分が作った詞なのに。。。そう、自分が書いたからこそ、調理の仕方により深い感動を覚えれたのです。こんな経験は初めてでした。
もはや凄すぎて、嫉妬も生まれません。ただ、崇めるのみ。崇め過ぎて困らせたい、と思うくらいです。
ということで、トクマルシューゴさんとの共作曲”新・藤色の夜明け”が完成しました。12/2青山CAYのJohn John Festival感謝祭で公開予定です。
チケット販売はこちらから
どうぞお楽しみに!
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