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シャーとニャーのはざまでーチミママのこと(7)
ママンが我が家の猫になって今日12月2日で4ヶ月になった。まだ4ヶ月なのか、もう4ヶ月なのか、ちょっと時間の感覚がよくわからない。リビングに大きな2階建てのケージがドンと鎮座しているので部屋のレイアウトがいびつなまま、なんとなく仮暮らしみたいな風景のまま季節が2つ進んだことになる。このケージはポチ実を保護するときに料理家の桑原奈津子さんのお宅からお借りしたままずっとうちにあるもので(よくどこのメーカーのものかと聞かれるのですが、多分ドギーマンとかだと思います)、これまで近藤研二さん宅がウニを迎えたとき、fishing with john五十嵐くんの家にココ坊が来たときに又貸しさせてもらったのだけれど、仔猫はすぐに家に慣れるのでケージはすぐに必要なくなる。近藤さんちも五十嵐くんちも1週間かそこらしか使わなかったんじゃないかな。ママンも家に慣れてケージはいらなくなるんじゃないか淡い期待があったけれど、片付けることができないでいる。ママンにとってこのケージのなかは“安全地帯”なのである。
8月に保護して1ヶ月くらい経ったころからケージの扉はだいたい開放されていて、ママンは自分の意志で好きなときに好きなところへ行けるわけだけれど、昼間はだいたい寝ている。“昏昏と眠る”という表現がぴったりなくらい寝ている。「もうちょっと運動したほうがいいんじゃない?」と声をかけるとジロリと僕を睨む。ブラッシングすると背伸びをして気持ちよさそうにするけれど、一日に数回、「トトン」とケージの2階から降りてくる音がしてトイレをして、ようやく夜になって部屋を徘徊する以外はずっとケージのなか。外にいた頃は木に登ったり、おもちゃで遊んだりしてたのにな…と心配になるが、とにかくママンはこのケージのなかでとても心地よさそうにしている。ゴロゴロ喉を鳴らす音を初めて聞いたときの感動を忘れない。
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ところが、先月くらいからママンがネズミのおもちゃでとても良く遊ぶようになってきた。ピンクのプラスチックの棒にうさぎの皮でできたネズミが紐でくっついている、大昔からあるタイプのおもちゃ。これを僕が魅惑的に動かすとママンは大きな黒目をまんまるにさせて夢中で、飛んだり跳ねたり、なかなかの運動量で遊ぶのだ。ネズミに夢中で僕のすぐそばまで来て寝転んだりもするが、ハッと我にかえって安全地帯であるケージへ駆け戻り、またこちらを伺ってはネズミの動向に激しく反応して、とても可愛くて元気で見ていて嬉しくなる。この運動のあとママンはぐっすりよく眠る。人間と同じだ。昨日あたりからネズミ遊びを期待して目をらんらんとさせて僕を眺めるようになった。4ヶ月経って、これはなかなかの進歩だ。
ママンがびっくりするような画期的なネズミの動きを研究している。見たことないような動きを見せたい。ネズミ使い、マウスマスターになりたいと思っている。ママンのものすごいジャンプとか近々撮影できると思うのでインスタ楽しみにしていてください。
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