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[Rによるデータ分析入門]select、filter、arrangeの実例

本コラムでは、データセットを限定する関数であるselectとfilterの実例を紹介します。

selectの実例

まずselectですが、データセットを含むオブジェクト(データフレーム)をdatafとすると、
dataf %>% dplyr::select(変数1, 変数2)
datafの中から変数1, 変数2だけを抽出することができます。例として、60件の賃貸物件の賃貸料rent等が含まれるデータdatafからrentとageを抽出したいとします。このとき、

dataf %>% dplyr::select(rent, age)
と入力すれば、rentとageだけを抽出できます。

filterの例

次にfilterの例をみましょう。

使い方は、
filter(条件式)
となります。たとえば駅まで交通機関でバスを利用する物件(バス利用所要時間bus>0)を抽出する場合、

たしかにbus=0の賃貸物件情報が表示されなくなりました。なお、条件式は2つ以上並べることもできます。たとえば、バスを利用しかつ築年数ageが10年以上のもの(bus>0&age>10)に限定したい結果が以下です。

ageが10を超え、busも0を超える物件に限定されていることが確認できます。

arrangeの例

最後に並び替えの関数arrageを紹介します。
dplyr::arrange(変数1)
で変数1の小さいほうから並び替えができます。以下の例では、駅からの徒歩分数walkが小さいほうから並べています。

大きいほうから並べる場合は、
dplyr::arrange(-変数1)
と入力します。以下の例ではwalkが大きいほうから並んでいることができます。

さらに、変数を2つ並べる、
dplyr::arrange(変数1, 変数2)
のように書くと、まず変数1で並び替え、変数1が同じ値をとるものについては変数2で並び替える、という意味になります。以下の例では、walkでまず並び替え、walkが同じ値の賃貸物件について床面積floorが小さい順に並び替えています。

本コラムは「Rによるデータ分析入門」のWEBサポートページとして作成されました。WEBサポートの一覧は以下を参照してください。

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