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[Rによるデータ分析入門]傾向スコア法の関連文献の紹介

本コラムでは、傾向スコア・マッチング法、ならびに傾向スコア回帰に関連する文献を紹介します。ここで想定する読者は、学部3年~4年生から大学院修士レベルの想定しているので比較的平易な読みやすいものから順に紹介しています。

山本勲 (2015)『実証分析のための計量経済学』中央経済社
コメント:第13章および第15章3節と4節参照、数式は少なめで具体的で初心者にも読みやすい

田中隆一 (2015)『計量経済学の第一歩-実証分析のススメ』有斐閣ストゥディア
コメント:第10章参照、本書にはStataとRのコードとデータが付いているのですが、傾向スコア法についてはコードやデータはなし

西山・新谷・川口・奥井「計量経済学」有斐閣
コメント:学部上級~大学院レベルの日本語の定番テキスト、やや数式が多めですが事例が豊富、第9章4節に解説があり、ただしコードやデータはなし

高橋将宜「統計的因果推論の理論と実装」
コメント:傾向スコア法は10章~12章、学部上級~大学院レベルのテキスト、エレガントで厳密な議論が展開される一方、具体的な事例が少ないので類書でイメージを掴んだ上で理解を深めたい人向け、レベルは高いですがRのコードが付いているので手を動かしながら学べます

因果推論入門~ミックステープ:基礎から現代的アプローチまで
コメント:5.3に傾向スコア法についての説明、事例が豊富ですがやや数式多め、Rのコードがあります

黒沢昌子 (2005)「積極労働政策の評価-レビュー」『フィナンシャル・レビュー』77巻 2005年7月号 197-220.
コメント:一見労働経済学の論文のように見えますが、傾向スコア法について丁寧に説明してあります、無料で読めます

http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8379094/www.mof.go.jp/pri/publication/financial_review/fr_list4/index.htm

www.mof.go.jp/pri/publication/financial_review/fr_list4/r77/r77_197_220.pdf

康永秀生・笹渕裕介・道端伸明・山名隼人 (2018) 『できる傾向スコア分析SPSS・STATA・R』金原出版
コメント:SPSS, StataとRのコード、サンプルデータを使って結果を再現できます。事例は臨床疫学ですが、StataとRのコードは参考になります。

傾向スコア法(計量経済学One Point)

Caliendo, M., and Kopeining, Sabine., 2008, Some Practical Guidance for The Implementation of Propensity Score Matching, Journal of Economic Survey, 22(1), 31-72.
コメント:英語の論文ですが傾向スコア法利用上の注意について丁寧に説明してあります

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1467-6419.2007.00527.x

林光, 2009,「傾向スコア・ウェイティング法を用いる因果分析」日本版総合的社会調査共同研究拠点研究論文集 JGSS Research Series No.9
コメント:傾向スコア回帰の利用にあたっての注意事項などを丁寧に説明しています、無料で読めます

https://jgss.daishodai.ac.jp/research/monographs/jgssm12/jgssm12_09.pdf

本コラムは「Rによるデータ分析入門」のWEBサポートページとして作成されました。WEBサポートの一覧は以下を参照してください。

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