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短くなる冬
生まれてからずっと北海道に住み、
人生の殆どをそのまた北部の町で過ごしています。年々、雪は少なくなった気がするし、
寒さも昔ほどではなくなった感じがしています。
北海道の北エリア(道北と言われる地域)は、
北海道内でも有数の寒さを誇るエリアです。
1月中旬から2月にかけてが一番寒く、
朝、車のエンジンがかからなくなってしまったり。。。
ですが、ここ近年。
除雪(雪かき)することも少なくなり、
朝のエンジン始動に不安を感じる日もほんの僅か数日。
世界的に言われている『温暖化』の影響はやはり刻一刻と進んでいるのかもしれません。
かれこれ40年以上前、小学生だった頃。
朝のニュースで発表される『今日の朝の気温』はドキドキしながら観ていたものです。
確か、マイナス20℃~30℃(だったかな?)位まで気温が下がると、
学校への登校時間が遅くなり、朝をゆっくりと過ごすことが出来、
早起きが苦手で学校があまり好きではなかった自分としては、
とても重要なことでした(笑)
通学中、あまりに寒いので耳が凍傷になってしまう子供がいたり、
今思うと本当に極寒だったのですね。
この今になり、
その様な思いをすることは殆どありません。
1月も、2月もマイナス20℃以下に下がる事がひと月に1~2度ある程度。
思い出せば、去年も今年も2月に雨があったくらいです。
ですが、雪については寒くなければ降らないのか?
と言うとそうでもありません。
北に住む人達の冬は
『冬が暖かいと雪が多く降り、寒いと雪が少ない』とよく言われる話。
豪雪地帯などと言われる地域は、北海道の中でも比較的中央から南に位置する地域の方が多いかもしれません。
でも、一番下の函館はそれほど雪が多くはありません。
山間部と沿岸部でも景色はかなり違います。
最近は雪が多くなる地域と少ない地域とが分かれている感じがします。
同じ北海道でも全く違うのです。北海道はやっぱり広かった。
私は雪のある季節の登山はまだ経験がありませんが、
親しい人たちの中には冬山も楽しむ人達が沢山います。
近頃ですとBC(バックカントリー)を楽しむ人も増えてきましたね。
その人たちから冬山の話を聞く事がありますが、
気になる一言が・・・。
『年々、冬が短くなる』
確かに。
思えばそうだなと感じます。
初雪も、根雪(解けずに降り積もること)になるのも遅くなっているのは確か。
遅いタイミングで一気に降り積もるけど、
寒冷時期が暖かいので雪が解けて無くなるのも早く、
その言葉に深く納得しました。
スノーシーズンが後ろにずれながらも、
解ける季節は同じなので本当に冬があっという間に終わった気がします。
自分は夏時期ではあるけれど山に関わることで自然の変化を感じられるようになり、考えれば考えるほど、温暖化に恐怖さえ感じてしまいます・・・。
とは言え、
環境問題やエコなど正直、特に積極的ではない方です。
殆どの人がそうなのかとも思いますが、
無関心ではないけれど、
北海道に住んでいると大自然の景色が日常なので、
言うならば『思うことがない』とでも言いましょうか、
恵まれた環境にいるお陰で感じ難いのも正直なところです。
小さなことですが、ゴミの分別をしっかり行ったり、
ゴミを最小化するくらいは気をつけてはいますが、
将来もこの北海道の雄大な自然環境を存分に楽しめるように、
環境整備のボランティアや、細やかだけれど寄付など、
身の回りの小さな『できること』を始めてみることが、
大きな輪を作るきっかけになると願いながら、
『やらなきゃ!』と思った今日この頃です。
(※写真は3月中旬の自宅近くから見た大雪山、十勝岳連峰)