犬連れタイ移住 妻が急死で結婚ビザ失効 国外退去でカンボジア ビザラン
妻の死亡により結婚ビザが失効
読んでいただきありがとうございます😊
前回(犬連れタイ移住 妻が急逝 永遠の別れ)で 妻のコロナによる急逝までを書きましたので、その後の問題
結婚(配偶者)ビザの失効から
カンボジアへの出国
ビザラン
まで書いてゆこうと思います。
妻の突然の死により、自分で表現するのも変なのですが茫然自失状態になってしまっていた私は右も左もわからずに初めての海外の葬儀を行わなければならず もちろん段取り手続き等判るはずもなく 甥っ子達とその家族達に助けてもらって 何とか葬儀 海洋散骨までは終了させました。
パタヤの近郊の海に妻の遺骨を散骨したのは12/4になり 妻の急逝から2週間後となりました。そこまで終わって やっと
「自分の滞在許可の事考えなきゃ駄目だな」
と言う事を思い出しました。
それまで正直ショックが大きすぎたのと、何の手続きも判らない状態で過ごしてきたので自分の事まで気が回らなかったのです。
更に甘く考えていたのは結婚ビザの90日の有効期限が2024年の1/6になっていたので、その期限後にビザの種類を変更すれば大丈夫なのかそれ以前に変更が出来るのか いずれにしてもその時点での私は滞在許可が有ると思って行動していました。
散骨後にイミグレーションに赴き 妻の急逝と現在の滞在許可を報告すると
「あなたのビザは奥さんが亡くなられた日で失効しています。」
「従って現在あなたには如何なる滞在許可も有りませんので現実的に不法滞在になりますね。」
と言われてしまいました。
更に
「このまま滞在資格の変更を行う事も不可能では無いが 不法滞在のペナルティーが課せられるのと不法滞在の履歴が残るので、私としては1回出国してリセットする事をお勧めします。」
との事でした。
カンボジアに出国
これは大変な事になった
と思ったのですが、国外と言っても日本まで帰国すると手続きも時間もかかる事と私の身体も
重たい荷物を持ったりの負荷をかけられるのは 胸骨が完治する術後2〜3ヶ月経ってから
と言う事だったので負担の少ない近場で決める事にしました。
ラオスかカンボジアかミャンマーか考えていた所 タクシーを運転している甥っ子が
「カンボジアは何回か行った事有るよ」
と言うのでカンボジアまで乗せていってもらって日帰りしようと言う事になりました。
この時点で私の心がまだショックで死んでいたのでカンボジアとタイの出入国条件について調べる所まで行きませんでした。
いつもならその辺は下調べしてから行動するのですが、この時はやはりちょっと正常な神経では無かった様です。
当日朝6:30に待ち合わせしてカンボジアに向かいます。(サクラは前日に甥っ子の兄弟に預かってもらいました)
何故か甥っ子の奥さんと長女も同乗です。
道中話を聞くと カンボジアに何回か行ったのは全て
「カジノが面白いから」
だそうで、更に
「国境の街は色々買い物出来るから」
こうなったらしいです。
私としたら何人でも関係ないので特に感想はありませんでした。
今考えるとやはり私の感情の起伏はまだ麻痺したままだったのだと思います。あまり外部で起こった事が心にダイレクトに伝わって来ないのです。(2ヶ月以上続きました)
そんな状態ですが3時間ちょっとで国境の街に着きました。
タイ側はアランヤプラテートになるのかな?
カンボジア側はポイペトです。
まずタイ側にタクシーを停めて国境に向かおうとするとガイドの様な人達が沢山客引きをして来ます。カンボジアのビザ取得の勧誘みたいです。
客引きの皆様の中で愛想の良さそうな人の事務所で30$のカンボジア観光ビザを取得します。この辺 タイ人親戚達が居るので1人言葉の判らない私でも安心です。(ただ手数料が500バーツ位取られたと思います!)
カンボジアビザを取得したら国境へ
タイ側のイミグレーションで出国
カンボジア側のイミグレーションで入国
とても簡単です。空港と同じですね。
タイに帰れない!
カンボジア側の街ポイペトはさすがにタイ人中心に外国人達が沢山カジノに来ている為 巨大カジノが何件も国境近くにそびえ立っています。
今回はカジノが目的では無いので、缶ビール飲みながらカジノの中を見物するだけにしました。
建物が大き過ぎて最奥部にたどり着くまでに30分位かかってしまいました。
これだけの施設を維持できるだけお客サンがお金おとしているんでしょうねー。
1.5時間位プラプラしてからタイに戻る為カンボジア側のイミグレーションへ
ここで問題発生です!
カンボジアの出国審査官の人が
「これカンボジアは出国してもいいけどタイには入国させてくれないよ!」
と言われて出国スタンプは拒否されました。
確認の為 タイ側のイミグレーション(すぐ隣)に聞きに行くと
「2〜3日滞在しなければスタンプは押せない」
と言われて タイ人の甥っ子に言わせると
「何言ってもダメそうだよ。」
全く聞く耳は持っていない状態だったそうです。たまに炎上するタイのお役人さんのお手本みたいな感じの人ですね。
とりあえず困った!
事前に確認しなかった私の責任です。
その後確認した所
カンボジアポイペトから日帰りでタイに戻る為には ビザエージェントが同行する必要があるみたいです。
要するにビザエージェントにお金を払ってビザランのコースに参加すれば大丈夫と言う事みたいです。
公務である出入国手続きとしては、常識的に考えたらかなりおかしな話ですが これがまかり通っているのが現実みたいです。
カンボジアが設定したビザラン防止策の為日帰りは出来ませんとエージェント側は言ってますが 陸路ならエージェント同行すれば可能です。との事 空路は駄目で陸路エージェント同行だけ日帰り可能って誰が陸路の国境イミグレーションにいるんですかね?空港にはそんな話の通じる人が居ないって事?なんて勘ぐってしまいます。
そんな事を言っても私達がカンボジアに来る時甥っ子のパスポートは5日前の時点で期限切れで失効していました。日本なら無理ですが
[別に大丈夫だよ]
と言って 実際2日後には新しいパスポートを見せてくれました。これもタイの公務が色々な面で自由なのか不自由なのかわからなくなっている部分だと思います。ただ 特定の人達だけ利益を享受する事になると 不正と言う言葉が出て来てしまうのではないでしょうか?
まァ どうでもいいけど とりあえず私はタイに帰れません。
予定外のカンボジア滞在
甥っ子家族はタイ人なのでもちろんタイ入国出来るのでタクシーがタイ側の駐車場に停めてある事もあり甥っ子家族はタイに帰国してタイに帰れない私はカンボジアに残って1泊して空路でタイに帰国する事にしました。
この帰国方法を決めたのもカンボジアイミグレーションで私の様に出国拒否される旅行者がけっこう多いようで 私達が
「さて どうしようか?」
とイミグレーションから出て来ると直ぐに
「帰れないんですか〜?」
と声をかけて来る人達が居て その中の1人に教えてもらったからです。
入国拒否はカンボジアの政策だから仕方ないと思いますが、その政策がカンボジア国民の商売に繋がって居るようで国民の利益には少し繋がっているのかな?
もっとも声をかけてきた人半分位はタイ人みたいだったけどね。
とにかくポイペトに居ても仕方ないので、(ポイペトにもホテルはありますが、何泊しても陸路タイ入国はエージェント同行でないと時々駄目な場合が有る様です)声をかけてきたガイドさんなのかな?の言うままにタクシーで空港の有るシェムリアップまで行き宿泊後に空路でタイ帰国する事になりました。
シェムリアップまで5000バーツとボッタクられた感満載でしたが交渉する気力もなくなっていたのでそのままGOです。
タクシー待っている間にスマホのSIMをカンボジア仕様の物に変えましたがSIMは全部設定してくれて150バーツ(1週間)と安かったです。
昨年日本に一時帰国した時成田で日本のSIM買ったらデータだけのSIMで5000円(1週間)取られました。
イミグレーション出た時にやはり出国拒否された若い夫婦がいたのですが居なくなってしまいました。
韓国の旦那さんで奥さんがタイ人 奥さん泣いていて可哀想だったので、もし同じ方向なら同乗で良かったのですが見当たりませんでした。私はまだこの頃は感情麻痺の状態だったので泣くような心の変化はありません。
私1人でシェムリアップに向います 途中カンボジア通貨が全く無いので両替所に寄ってもらいました。カンボジアに滞在する予定等最初から無かったので当然です。カンボジアの国の知識もありません。
車中でAgodaを使いホテル予約します。バンコクに急ぐ予定も無いので念の為2泊する事にしました。(1泊では駄目と言われるかも知れないので)
その後タイに帰る航空券です。Trip.comが安かったので予約します。
便利な時代ですね。道中で手続き終了です。
途中 軽食を買ったり両替したりコーヒー買ったりしながら3時間程でシェムリアップのホテルに到着しました。めっちゃボッタクられたけど楽しい運転手でした。でも150kmもあるから日本ならもっと高いかもです。
日帰り予定だった為めちゃくちゃ荷物の少ない私は変な観光客に見えた様です。フロントのお姉さんが不思議そうな顔をしていたのでポケトーク(妻が買ってくれた翻訳機ですね)の言語をクメール語にして事情を説明すると
「あなたには必要な物が沢山あるでしょ!」
と色々な店の場所をホテルフロントにあった地図に書き入れて渡してくれました。
着替えもスマホの充電器もサンダルも何も持っていなかったので色々な店をお姉さんが選んでマークしてくれました。
これは本当に助かりました。
感謝です!
初めての国の初めての街の初めてのホテルで優しさに出会えて麻痺していた感情が少しほぐれた様な気がしました。
日本円にすると2000円位のホテルでしたが中々立派な部屋で大満足でした。着替えとか歯ブラシとかその他小物を買い揃えて夜の街をフラフラ散歩しました。
初めての国で何もわからないまま夜の街を1人散歩とかいつもの私なら絶対しないのですが、妻の死で少し投げやりになっていたのかも知れませんね。でも安全でした と言うか何も起こりませんでした。
翌日は何の予定もありません。
精神状態が普通であったならアンコールワットとかトンレサップ湖とか行ったと思いますが、まだとても観光する気分にはなれなかったのでアンコール博物館(入館料12$)に行って帰りに街の食堂で焼きそばみたいなのを食べながらビールを飲んでホテルに帰って昼寝してしまいました。
結局夕方まで寝てしまい起きたら晩御飯の時間です。ホテルの目の前に日本の餃子屋さんがあったのでカレーうどんと餃子でまたビールを飲んで帰りました。
翌日やはり日本人経営のコーヒーショップが近くにあったので行ってみました。久しぶりに美味しいコーヒー頂きました😊
やっとタイに帰国!
ホテルのフロントで予約していたタクシーに乗ってシェムリアップ空港へ向います。空港まで35$です。最初にカンボジアの通貨を調べてリエルに両替したのですがシェムリアップ市内はUS$が流通しているので商品の価格が2種類の通貨で書かれていたりします。
ちなみに1US$が4000リエル位で36バーツ位です。いきなりなので混乱して結局高いのか安いのかわかりません。
空港に着いてまず感じたのは新しくて綺麗だと言う事。後から調べたらまだ開港後2ヶ月も経っていませんでした。
そして人がいない事。
「エッ休み?」
と思ってしまう程人がいません。
そしてテナントがまだまだ全然充実していない事。空いているブースが沢山あります。詳しく調べた訳ではありませんが食事する所とか無かった様な気がします。
数少ない売店でカンボジア通貨のリエルの残りでビール買って飲みました。売店のオバサン何事か早口で言って お釣りくれませんでした。
全然わからないけど多分カンボジアのお金もう要らないだろみたいなことかもしれないです
まァどうでもいいや。持っててもしょうが無いし。
手続き開始の時間になりましたが混雑する事は一切無く寂しい人数で搭乗手続きです。
出国後もテナントは乏しく売店みたいなのも殆ど無くて
「お腹空いてたら困るだろうな~」
の感じでした。
搭乗の時間になり機内に入ります。
やはり空いてましたね。
カンボジア出国のスタンプが押された時は嬉しかったですが、これでタイに入国出来なかったら笑い話じゃ済まないなと思いながら出発を待ちます。
離陸しました。
バンコク ドンムアン空港までは1時間ちょっと位ですか、直ぐに着きます。
さあ 緊張の入国審査です。
カンボジア出国できたのだからタイに入国出来て当然なのですがポイペトの経験が悪い方向に作用してドキドキしてしまいました。
入国審査官のお姉さんが
「このビザ駄目になっちゃうけどいいの〜」
みたいな感じで結婚ビザを見せてきました。
「それもうとっくに駄目ですから😄!」
なんて言えないので
「新しいの申請しますから大丈夫です!」
と言って入国審査通過出来ました!
迎えに来てくれた親戚達の方が感激しています。
言葉の判らない日本の爺さんが1人で初めての国に突然泊まることになり皆んな心配してくれていた様です。
たった3日でしたが、予定外の海外旅行をする事になった結婚ビザの失効事件でした。
読んでいただきありがとうございました🙇
次回はリタイアメントビザの申請についてです。
沢山の方が書いているテーマですが私なりの特殊な事情もありますので読んで頂けると嬉しいです。