【雷轟するしない#11】言霊編⑥【瞬】
雷人の皆様、こんばんは。
雷轟サテライト支部のとしです。
2021年もそろそろ終わりですね。
ということで、今回は【瞬】についての解説です(?)
【瞬】は駒を2か所選択して、その場所を入れ替えるという効果ですが、駒を送りたい位置によって効果やメリットが変わってきますので、選択肢を下記の5通りに分けます。
a.積する
b.自身の手に駒を送る
c.相手の手に駒を送る
d.自身の体内に駒を送る
e.相手の体内に駒を送る
b.自身の手に駒を送る
峡谷にある駒を回収して、即積・発するプランがメインです。現・選の都合でやむを得ず体内と手の駒を入れかえるケースもレアですが実戦で行ったことがあります。何でもいい場合には【霧】の回収が無難です。図で言えば、【七】を【三】と入れ替えて即積するといいでしょう。相手の桜門に四重の塔があれば【雷】と入れ替えて雷放してしまうのも1つの手ですね。
c.相手の手に駒を送る
相手の手に何か置いてある時は、相手にとってその駒が大事な駒であることがほとんどです。そのような時に【瞬】で手を入れ替えてしまうことで相手の計算を大きく狂わせることができるようになります。例えば図のような場面の時、相手の手に【七】を送ったとします。相手はその【七】を処理する為にどこかの塔を不穏にしなければならなくなります。仮に不穏にすることを渋ったとしても、相手は1選を続けなければならず、1ゲーム中に引ける駒の数で大きくリードを許す格好となります。
d.自身の体内に駒を送る
用途はaとほぼほぼ同じなのですが、【瞬】の処理をとりあえずしておきたいなどの理由で使用することがあります。①【蛇】で奪われる可能性がある。②体内整理が発生し、体内状況が相手にばれる可能性がある。の2点に注意です。
e.相手の体内に駒を送る
cで相手に使いにくい音無を送る方法を提示しましたが、体内に対して行ってもそれは有効です。体内1か所が埋まってしまうだけでも、このゲームは非常にやりにくくなります。理想は相手の手と交換することですが、毎回あるわけではないので効きそうだなと判断したなら積極的に使用するのが吉です。奥義駒の【崩】はこの駒と組み合わせて使うことで真価を発揮します。
a.積する
重さ⑦の駒は積する際、起点として非常に強力な駒です。
7654の他に7531の奇数でも蓮花を組むことができる為、受け入れ枚数の多さに大きく貢献します。序盤に引いた場合は迷わず積してしまいましょう。
【瞬】については実戦で触れたシーンがYouTubeに上がっているので、この時の思考について説明します。
この【瞬】を使って体内の駒を【一】あるいは【雷】と入れ替え、次のターンに六重桜々花を組むことが理想です(dに該当します)。しかし、このターンで【瞬】を発した場合、致命的なデメリットが2つ残ります。
・五重の塔に妨害駒を当てられる
リードを許している状況です。また、相手の桜門には四重の塔がある為、六重の塔完成は必至。この局面では高打点を叩き出せる六重桜々花の完成は必須事項であり、絶対に成し遂げる必要があります。
・回収した駒を奪われる
せっかく回収した駒を奪われてしまっては、【瞬】を無駄に使って終わる格好となります。
このターンでは、【瞬】を残して隠の宣言をしますが、手に持っている【瞬】には3つの役割を持たせています。
・次のターンに確定で六重完成をさせる為の駒
この時点で、目的の塔は五重になっているので、次のターンに行う積は1回のみでいいのです。なので、【瞬】の発を急ぐ必要は無いです。加えて言えば、もし次のターンに【一】【雷】のいずれかを引いた場合、【瞬】で別の駒を回収するプランが生まれます。試合ではこの後に【雷】を引いた為、【瞬】で【霧】を体内に送っています。35:22で解説の時雨秀さんが説明してくれていますが、35:22のタイミングでカウンティングを行っていて、【蛇】【霧】【瞬】【鳴】が残っていないことを確認し、奪われる可能性がゼロであることが分かったので【瞬】を発しています。
・重さを推測させない
これが一番の目的です。この【瞬】は選したものを直接手に置いている為、相手にはその重さを推測することができません。
ここで体内に【瞬】を置いてしまうと、万が一相手に【蛇】を使われた時に重さの関係で狙われる可能性があります。【雷】【蛇】のコンボ前提の【蛇】発であれば手を狙うのですが、【蛇】単体で駒を奪いに来た場合、最初に意識するのは手よりもまず体内に置かれた駒です。大事な駒だからこそ、手に置いたシーンです。
・【陣】を持っていると思わせる
【陣】で守っていると思わせて、相手に無理な発をさせずに積をさせようとする意図があります。この試合ではスカに終わりました。
ということで、【瞬】を発する時はここぞという時に使うと非常に強力な駒になるという話でした。
どろん。