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身近なものでできるSDGs:抽出後のコーヒー粉の再利用
私は毎日コーヒーを楽しむのが習慣で、特に朝の一杯は一日のスタートを感じさせてくれる特別な時間です。以前はインスタントコーヒーを飲んでいましたが、去年からドリップ式の抽出コーヒーに変え、よりリラックスできる時間を楽しんでいます。そのおかげでコーヒーの香りもより楽しめるようになり、深い味わいにハマっています。
そんな中で「コーヒーの抽出後の粉にもさまざまな活用方法がある」と知り、再利用を始めてみました。コーヒーを抽出した後の粉は「コーヒーグラウンズ」と呼ばれ、驚くほど幅広い用途があり、SDGs(持続可能な開発目標)にもつながるのです。
今回は、私が実際に試しているコーヒーグラウンズの再利用方法を通じて、身近なものでできるSDGsの取り組みについてご紹介します。
抽出後のコーヒー粉(コーヒーグラウンズ)とは?
コーヒーをドリップした後に残る粉は「コーヒーグラウンズ」と呼ばれます。この粉にはまだ微量の油分や成分が残っており、独特の香りがしますが、実はそれが再利用において非常に役立つ要素なのです。
例えば、コーヒーグラウンズには以下のような特性があります。
1.消臭効果:コーヒーの成分が、周囲の不快な臭いを吸着する効果がある。
2.雑草抑制効果:土に混ぜることで、雑草の成長を抑えることができる。
3. 虫よけ効果:アリやナメクジ、カタツムリなど、特定の虫が嫌がる成分が含まれている。
コーヒーグラウンズの消臭効果で家中をすっきり
コーヒーを淹れた後の粉は、香りが残っているだけでなく、消臭効果もあるため、捨てずに再利用できます。
私が最初に試したのは、キッチンの三角コーナーやゴミ袋の中にコーヒーグラウンズを入れる方法です。これが予想以上に効果があり、特に生ごみの匂いが気にならなくなりました。生ごみは時間が経つとどうしても臭いが発生してしまいますが、コーヒーの香りがそれを和らげてくれるため、キッチン全体が清潔な印象に変わります。
また、冷蔵庫や靴箱など臭いがこもりやすい場所にもコーヒーグラウンズを小さな布袋や紙袋に入れて置くと、消臭効果を発揮します。袋は100円均一などで売っている「お茶パック」が便利です。消臭剤を買わなくても済むので経済的ですし、自然な香りでリラックス効果も得られるため、一石二鳥です。
コーヒーグラウンズの消臭方法
キッチンの生ごみコーナー:直接コーヒーグラウンズを三角コーナーに振りかけるか、ごみ袋の中に少量入れます。
靴箱やクローゼット:乾燥させたコーヒーグラウンズを布袋やお茶パックに入れて置くだけで消臭効果があります。
冷蔵庫:小さな容器に乾燥したコーヒーグラウンズを入れて冷蔵庫内に置くと、生鮮食品から出るにおいを抑えます。
庭やベランダの雑草予防に
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コーヒーグラウンズには雑草を抑える効果があると言われており、これも試してみた再利用法の一つです。雑草が生えやすい庭やベランダの土にコーヒーグラウンズをまいてみたところ、確かに雑草が生えにくくなりました。コーヒーの成分は、特定の植物の発芽や成長を抑制する働きがあり(ポリフェノール物質とカフェインの成分は植物の生育阻害を起こす可能性があるため)自然な雑草予防の方法としても注目されています。
ただし、コーヒーグラウンズを多量に撒くと、逆に土壌が酸性に傾くため、植物が育ちにくくなります。適量を意識し、薄くまくのがポイントです。コーヒーを淹れるたびに出る量は少なく、少しずつ庭の土に撒いて雑草予防をしています。
コーヒーグラウンズを使った雑草予防の方法
乾燥したコーヒーグラウンズを薄くまき、雑草が生えやすい場所を覆います。
一度に多く撒きすぎないように気をつけ、地面が見える程度の薄さに調整するのがコツです。
天然の虫除けとしての効果
コーヒーグラウンズには、アリやナメクジ、カタツムリといった害虫を寄せ付けない効果もあります。庭やベランダで植物を育てていると、どうしても害虫がついてしまうことがあるのですが、コーヒーグラウンズを植物の周りに撒くことで、自然な虫除け対策となります。
また、特にアリにはコーヒーの香りが嫌いな成分が含まれているため、キッチンやリビングにアリが侵入しやすい季節には、窓の近くや隙間に少量置くだけで効果があるとされています。化学薬品を使わずに害虫対策ができるので、環境にも優しく、小さな子どもやペットがいる家庭にも安心です。
コーヒーグラウンズの虫除け活用法
庭やプランター:植物の周りに少量撒きます。ナメクジやカタツムリが付きにくくなります。
キッチン:窓際やアリが出やすい場所に乾燥させたコーヒーグラウンズを置くことで、アリの侵入を防ぐ効果が期待できます。
野良猫よけとしての効果
コーヒーグラウンズには猫が嫌う香りが含まれており、私の家でも庭に頻繁にやってくる野良猫対策として使っています。庭に猫が糞をすることがあり、どう対策すればよいか悩んでいたところ、コーヒーグラウンズが猫よけに使えると聞いて試してみました。猫は嗅覚が非常に敏感で、コーヒーの香りが苦手なため、嫌がって近づかなくなるようです。
コーヒーグラウンズを庭や花壇の端に少量ずつ撒くだけで、徐々に猫が来る回数が減り、効果を実感しています。猫にとっては不快な香りですが、私たちにとってはコーヒーの香りがほのかに漂い、むしろ心地よい空間が生まれました。自然で環境にも優しい対策なので、動物愛護の観点からも安心して使用できる方法です。
コーヒーグラウンズを野良猫よけに使う方法
乾燥させたコーヒーグラウンズを庭や花壇の縁に薄く撒きます。
量を多くしすぎると土壌に影響が出るため、少量を均等に散らすのがポイントです。
猫の来るルートを見つけて、ピンポイントで撒くことでさらに効果が高まります。
コーヒータイムの後も、SDGsな生活を楽しむ
再利用することで、環境への負担を軽減し、限りある資源を大切に使うことは、私たちの日常に小さな変化をもたらします。抽出後のコーヒー粉を「ゴミ」としてではなく「資源」として活用することで、自然とサステナブルな生活に一歩近づける気がしています。
こうした取り組みを通じて、持続可能な生活とは「新しいものを買う」だけでなく「今あるものを活かす」ことだと改めて感じます。
おわりに:コーヒーとともに楽しむエコで豊かな生活
毎日飲むコーヒーは、単なる飲み物ではなく、私にとってのリラックスタイムです。そのコーヒータイムの後も、コーヒーを抽出した後の粉を再利用することでエコな取り組みができ、身近なものでできるSDGs活動として楽しむことができています。
コーヒーグラウンズの再利用方法は、自分なりに工夫すればどんどん広がります。環境に優しい生活を目指しながら、自然の力を借りた知恵で日常が少し豊かになる感覚を楽しんでいます。身近なものでできるSDGs活動は、私たちの暮らしを少しずつ変え、心も満たしてくれると実感しています。
これからも毎朝のコーヒータイムを大切にしながら、身の回りの小さな素材を活かして、サステナブルな暮らしを続けていきたいと思います。