2021年WCSにおけるDFMの強さの考察③
本題に入る。
なぜ、こんなにもDFMは強かったのか。
様々な理由があると思うが私が一番重要だと思ったポイントは
「メンバーの役割分担の意識統一」
である。
というのは、いままで役割をコロコロ変えていたDFMが、この大会ではある程度同じ役割をこなしていたということ。
top タンク兼ブルーザー
jg ブルーザー兼ピーラー
mid キャリー
adc ハードキャリー
sup エンゲージャー
この形である。この形を、大会を通してほとんど崩さなかったのである。
LJLのシーズン中も、Ariaがルルをやったりだとか、Yutaponがジンをやったりだとか、Eviがアカリをやったりしていたが、あまり好転せず試合は終わった。
「またジンか」「Ariaにキャリーさせなくていいんか?」
こんな声を幾度となく聞いたが、ああ聞いておいて良かったと。全ては世界大会への布石。
「これはうちのチームにはあってないんだな」シーズン中に気づけたのだからそれでいいのだ。
役割をコロコロ変えずに確立したお陰で、選手達の頭の中の情報処理量も少なくなっただろうし、各選手の得意な分野を存分に活かして戦えたのだと思う。例えばEviがガングプランクをピックしていたら、ビヨンドゲーミング戦での序盤のTPからの2キルは起こり得なかっただろうし、とにかく各人立派に得意な分野をこなし、それが成立するような素晴らしいB/Pを構築できていたということが言える。