いっせーのせ、で武器を置け!
今週のフリースタイルダンジョンを観ていて、MC松島さんのキャラクターや好き嫌いの分かれ方を楽しんでいた。
すると、今回のライブはDABO氏。
私はTwitterをフォローしていていつも拝見しているが、ライブ映像を観るのはかなり久しぶりだった。
3年前くらいのB-BOYパークで生で観たのが最後だったかもしれない。
さて、そんなDABO氏が披露したのはDJ SAAT氏との「武器よサラバ REMIX ft. DABO, MADOKI YAMASAKI & DA-Dee-MiX」。
好き嫌いは別としてHIP HOPカルチャー、ラップミュージックの醍醐味である社会的なメッセージの詰まったリリックは思わず読み込んでしまった。
ただ、私が言いたいのは社会や世界を憂うDABO氏のメッセージが良いか悪いかではない。
理想を語る勇気
現代の日本は、特に平和や戦争を語ろうとすると、理想論は嘲笑されやすい気がする。
「じゃあ代わりにどうするの?」「本当にできると思ってるの?」
そんな社会の声が、皆を現実ばかり、足下ばかり見させてしまいやすい。
実は私もそうなっていた。
仏教は非暴力によって、平和を語る。
しかし、現実を見て昨今の世界情勢に仏教が入り込む余地がどれだけあるだろうか。
そんな思いが霧の様に視界を遮っていた。
ところが、DABO氏は「いっせーのせ、で武器を置け!」と歌った。
この一曲が、どれだけの影響力を持つか、賛否があるか、それはわからない。
ただ、唯一平和に戦争が亡くなるであろう方法を、はっきりと歌ったのだ。
私は、この社会の中で、アーティストと並んで、僧侶は理想のゴールを語ることができる数少ない立場だと思う。
なぜなら、僧侶は個人の主張をしているわけではないから。
僧侶の立場というのは、持論の展開や自分の主張をするのではなく、自分が仏教というフィルターになることだと、私は考えている。
自分がすごいわけでも偉いわけでもなく、お釈迦様が気づいたことがすごいのだ。
それをすごいと思って、信じて生きているのが僧侶なのだから、堂々としていればいいんだ。
それがもしかしたら、誰かの希望になるかもしれないし、誰かを救うかもしれない。
そんなことを思わせてくれました。
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