弁護士のイギリス留学”準備”体験記#3│志望校決定
こんにちは。
お読みいただきありがとうございます。
自分の振り返りを兼ねて、2022年にロンドンのロースクールに通うために渡英するまでを書いています。
前回はこちら。
今回は、ぼくが第一志望のロースクールを定めるまでを書きます。
2021年10月前半① 志望校の決定
キングス・カレッジ・ロンドンが気になる
前回、志望校を、キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、及び、ロンドン大学クイーンメアリー(QMUL)の3校に絞ったと書きました。
いずれもロンドンの著名なロースクールです。
ぼくは、その中でも、KCLが一番気になっていました。
KCLは、Law & Technology LLMという、ビッグデータ、フィンテック、AIなどの先端技術に関わる法律問題を学ぶコースを用意しており、データ法を学びたいぼくの希望とマッチしていました。
また、調べたところ、KCLは、EU法の分野にも著名な教授陣がおり、日本に戻った後、あわよくばヨーロッパ圏の案件にも関与したと思っていたので、その点についても良さそうだと思いました。
留学経験者の方が口をそろえて、LLMのランキングなんてあって無いようなものだと言っていて、ぼくも全くそのとおりだと思います。
とはいえ、やっぱり気になってしまい、当時はこのようなサイトを参照していました。
当時、KCLは、UKで5番目、世界で16番目のロースクールと評価されていました。多少の前後はあると思いますが、今もだいたいこのぐらいの立ち位置ではないかと思います。
UCLは、KCLよりも知名度は高かったたものの、ぼくの希望にドンピシャのコースが無かった点が気になり、QMULは、知財法に強い大学として有名で、コースもバラエティに富んでいましたが、一部の授業が郊外のキャンパスで行われる点が気になりました。
というわけで、KCLが暫定的な第一志望になったわけですが、ひとつだけ問題がありました。
GPAが足りない
前にも書きましたが、ぼくのGPAは、3.35です。
KCLは、学部の成績について、次のように言っています(太字はぼく)。
足りません、、。
イギリスのロースクールは、学部の成績が最重要視されます。
残り0.15どうにかならないだろうか、、と考えていたところ、次の記載を見つけました(太字はぼく)。
この「high 2:1」や「2:1」というのは、イギリスのスキームでの成績評価です。要するに、KCLは、募集要項で、原則としてhigh 2:1が必要だが、例外的に、3年の実務経験があり、かつ、2:1を有する場合には考慮すると言っているわけです。ぼくは、3年以上の実務経験があるので、GPA 3.35が2:1以上に相当するなら、この例外を満たすことになります。
しかし、2:1が日本のGPA換算でいくらなのかは分かりません。
そこで、10月前半(もしかしたら、9月後半だったかもしれません)に、SI-UKがイギリスの各大学のアドミッションオフィサーとZoomで話せるフェアを開催するというので、これに参加して、聞いてみることにしました。
アドミッションオフィサーに訊いてみる
時差の関係で、フェアは夜に開催されました。急いで家に帰り、子供をお風呂に入れてから、Zoomにログインしました。
KCLのアドミッションオフィサーは、がっつりタトゥーが入っていて、マッチョでフェミニンな感じでした。かつ、Zoomの背景がレインボーになっていて、このオープンな感じ、めっちゃ欧米だなあと思った記憶があります。とても気さくで話しやすかったです。
さっそく、気になっていた点について質問すると、フェア参加前にSI-UKに伝えていたGPAの情報が既に行っていたようで、
「実務経験が3年以上あってGPAが3.3以上あれば大丈夫だよ! きみGPA 3.35でしょ? OK、OK(もう応募しちゃいなよ)」
と、回答してくれました。
後半部分は少し意訳を含みますが、多分問題ないだろうと安心できました。WEB上の募集要項では、「may be considered」というやや慎重な書きぶりだったので、やはり、担当者に直接聞いてみるのが大事ですね。
志望校の決定は、留学準備のハイライトでもありますので、ちょっと詳しめに書いてみました。
次回は出願書類の準備について、書いていきたいと思います!
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