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【イギリス生活】本当にイギリスの飯はまずいのか?

こんにちは。
お読みいただきありがとうございます。

ぼくは、ロンドンに留学中の弁護士です。
2022年に渡英し、こちらで暮らして1年半ほどになります。

早速ですが、イギリスの飯は不味いのでしょうか?

よく言われるネタですよね。

日本だけで言われているのかもしれないと思い、「British food bad」で検索してみました。すると、なぜイギリスの料理は不味いのか、イギリスの飯は言われているほど悪くない、Sh*t and Chips、などといった記事がたくさんでてきました。

イギリスの飯が不味いというのは、世界で通じるジョークなんですね。

ぼくは留学でイギリスにやってきた人間ですが、渡英の目的が駐在であれ、YMSであれ、長期にわたり滞在するにあたって、日々の食事が重要であることには変わりません。観光で来る方にとっても、旅先でのご飯の美味しさは、最も気にする事項の一つですよね。

そこで、今回は、イギリスにこれから来られる方に向けて、「本当にイギリスの飯は不味いのか?」に対する、ぼくの意見を書きたいと思います。

では、始めます!


なぜ「イギリスの飯はまずい」と言われるようになったのか?

FInancial Timesのこんな記事を見つけました。

タイトル(笑)
自国の料理を「国の恥」呼ばわりするのはなかなかですね。

この記事によれば、イギリスの料理がまずいと言われるようになったのは、次のような背景があるとのことです。

Yet we have suffered from being an island nation for whom food is a matter of national security. We forget that there was extensive rationing throughout the first world war and food scarcity during the Depression. In the 1920s, it became weirdly déclassé to discuss food and then, in the second world war, it was rationed again until 1953. Through no fault of our own, we bred several generations for whom food was merely fuel, usually scarce and of poor quality, most often controlled by the state. It is not surprising that the idea of a national cuisine drifted away.

つまり、第一次世界大戦、世界恐慌、第二次世界大戦の間に、食料が慢性的に不足するとともにその質が悪化し、料理の味を追求する文化が破壊されたからだそうです。

うーん、どうなんでしょうね(笑)

日本もイギリスと同じく島国で、少なくとも世界恐慌と第二次世界大戦の間は食糧難に悩んでいたはずです。日本の料理文化が優れているかはさておき、長期にわたる食糧難が理由で、日本人が食を追求しなくなったとも、日本料理が不味くなったとは聞きません。

まあ、歴史の話は置いておいて、ぼくらが気にすべきは現在のイギリス料理だと思います!
なので、本論に入ります。

シチュエーションごとにロンドンと東京を比較してみる

「イギリス料理はまずいのか?」という問いは色々な文脈で出されるので、万能な答えを出すことは困難だと思います。

例えば、ドライブを楽しむにはいいけれど、家族で使うには不便な車があったり、学生の一人暮らしには向いている街だけれど、小さな子供のいる家庭にとっては住みづらい街があったりしますよね。

そこで、シチュエーション別に、ロンドンと東京のグルメ事情を比較してみたいと思います。これら2つの都市を選んだのは、その国の代表的な都市であるとともに、ある程度実体験に基づいた話ができるからです。

そのため、もしかしたら「スコットランドはロンドンとは全然違うよ」という方や「うちの日本の地元もロンドンと大差ないよ」と考える方もいると思います。あくまでも、ぼくの感想ということでご容赦ください。

① 値段は気にしないから、とにかく最高の料理が食べたい → 多分、ロンドンでも実現可能

残念ながら、ぼくは、ロンドンで豪華な暮らしを謳歌できているわけではありません。まあ、日本でも別に贅沢できていないのですが(笑)

とはいえ、こちらに来てから、価格帯の高いお店に行く機会も少ないながら一応ありました。訪れた店の中でも良し悪しはあったのですが、その振れ幅は東京のお店とそんなに変わりませんでした。

おそらく、お金に糸目をつけないのであれば、ロンドンでも、東京やその他の国と同じように素敵な料理が食べられます。

② 8ポンド(≒1450円)で美味しいランチが食べたい → ロンドンではかなり難しい

日本では丸の内に職場があったのですが、ランチに行くとなると、だいたい1500円ぐらいはするんじゃないでしょうか。

丸の内のランチ代は日本の中ではかなり高額だと思うのですが、ロンドンのビジネス街はさらに極端で、8ポンド(1ポンド=180円とすると、約1450円)で美味しいランチを食べることはほぼ不可能だと思います。

大学の近くにリーズナブルな(という位置づけの)中華料理屋さんがあるのですが、日本だと800円で食べられるであろう肉野菜炒め+ご飯のプレートが、ロンドンだと12ポンド(≒2160円)もします。

これは、料理のクオリティというよりも、ロンドンの物価が高いせいかもしれません。8ポンドで食べられるとしたら、喫茶店チェーンのサンドイッチとコーヒーのセットぐらいですかね。

③ 街中でふと目に留まったお店に入ったら大当たり! → ロンドンではあまり起こらない

物価の問題を無視して、街角にある立ち並ぶ料理屋さんのクオリティは東京と比べてどうなのでしょうか。

①で述べたとおり、高価格帯レストランの場合は、味の良し悪しの振れ幅は東京と変わらないと思っています。しかし、街の料理屋さんとなると、外れを引く可能性が東京よりも体感で3割ほど高く、また、とびきり美味しいお店も3割少ないです。

ただし、普段から繁盛している店はあまり外れません。
ということは、ぼくら日本人と、イギリス人との間で味覚に大きな違いがあるわけではなさそうです。

④ 今月厳しいから、スーパーの安いサンドイッチで我慢しよう → 我慢できないほど不味い

おそらく、イギリスのスーパーで売っているサンドイッチは、日本のコンビニのおにぎりに立ち位置が近いんじゃないかと思います。

だいたい3ポンドぐらいからで販売されています。

これはめっちゃ不味いです!!
「我慢できない」はもしかしたら言い過ぎかもしれませんが、日本のコンビニで買えるサンドイッチを想定して食べると、パサパサ具合と味の無さに驚くと思います。

サンドイッチに限らず、スーパーで売っているready mealの類はヤバいものが多いです。写真だけ見ると美味しそうなのですが、あれは罠です。

まとめ

いかがだったでしょうか。
まとめると、ぼくは、イギリスの料理について次のように考えます。

・ お金を気にしなければ、満足に美味しい料理が食べられる
・ ちゃんとリサーチすれば、(イギリス基準で)リーズナブルで美味しいレストランもある
・ 安かろう悪かろうのご飯は、日本よりもかなり不味い

断っておくと、ぼくは食については素人ですし、ラーメン二郎を喜んで食べるような人種であり、味覚がおかしい可能性もあります。
なので、ぼくの意見の客観的な正しさに自信があるわけではありません。

食の好みは人それぞれであり、色々な意見があるはずです。
イギリスでの食生活に不安がある人は、ぜひ複数の人に訊いてみるのが良いと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
このエントリーが豊かなロンドン生活の一助になれば嬉しいです。


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