都知事選/コロナ禍…あなたの争点は?/営業自粛支援「まだ不十分」/市場移転延期「ロス大きく」

【都政新報2020年6月26日号】

 新型コロナウイルス感染症の対策が主な争点となっている今回の都知事選。有権者としても自らの生活に関わるだけに、今後の都の対応に寄せる関心は強いが、論戦が十分とは言い難い状況だ。また、小池都政1期目に激論を巻き起こした市場移転延期の「その後」や、五輪延期の陰で障害者スポーツに関心を寄せる人もいる。都知事選をどのように見つめているのか聞いた。

営業自粛支援「まだ不十分」

 新宿駅地下にあるビア&カフェ「ベルク」は、カウンターの立ち飲みなどで飲めるのが人気の店だ。新型コロナ下で都の休業要請の対象となったが、今月から客席にパーテーションを置き、利用中の会話や利用時間の制限をかけて店内飲食を再開した。だが、客足は以前の半分程度で、厳しい経営が続いている。
 「アルバイトスタッフにも賃金が行き渡る経営支援策を論じてほしい」と注文するのは、店長の井野朋也さん(59)。

スクリーンショット (2393)

ここから先は

2,762字

¥ 100