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片付けは事後処理ではなく、次に使うための事前準備

土佐山アカデミーのプログラムでは山をフィールドにすることが多く、鉈や斧もよく使います。
しかし、自分たちで手入れができないため、サビて切れ味が悪くなっているのがずっと気がかりでした。

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先日、お仕事でご縁をいただいた土佐打刃物 黒鳥さんにメンテナンスをお願いしたところ、新品みたいになって戻って来ました!

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1本あたり数百円のメンテナンス料金で、見違えるほどキレイになり、切れ味も抜群です!
引き取りに伺った際に店舗裏の工場も案内していただき、鉄と鋼の違いや、外国製品との違い、日本の刃物の歴史など、興味深い話もいろいろと聞かせてくださいました。
プロの為せる技ですね。感謝です。

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土佐山で普段お世話になっている地域の方々もそうですが、物を大事に使う姿勢に学ぶことが多いです。
物持ちがいいのはもちろん、そのための日々のお手入れの仕方やタイミング、保管の仕方など、一様に体得・実践されています。
山師をナリワイにされていた方も多く、その知識や知恵に驚いたり感心することもしばしばです。

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戦時中は、大人の男性は出征していなかったので、おじいちゃんと子どもたちが家の刃物や農具の手入れをしていたそうです。
男の子は小学3年生頃まで自分用の小型ナイフを所持して、それで鉛筆を削ったり、木や竹から遊び道具や生活道具を作り、そのお手入れもおじいちゃんに教わって自分でしていたそうです。
高学年になると、鉈や斧も使わせてもらえるようになり、10代半ば頃までには家中の刃物や農具を使えるようになり、その手入れも一手に行っていたという話を聞いたことがあります。
この過程で、道具の便利さも危険も心得て、たくさんの事を学んでいたことは容易に想像できます。

道具に限らず、お手入れや後片付けはついつい面倒で後回しにしてしまいますが、次に使うための事前準備だと思うと意外とはかどります。
自分が使うにしても他の誰かが使うにしても、使い始めにキレイなものは、自然と大事に扱いたくなる気がします。

最後まで読んでいいただき、ありがとうございます! いただいたサポートは、中山間地域の課題を「たのしく」「おもしろく」解決するための活動に使わせていただきます! まずは土佐山から、そして高知県から全国、世界へと広げていきます。