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土佐山アカデミーの定点観測 改め 土佐山アカデミーと、言葉〜番外編「2021を振り返る」
土佐山アカデミーが大切にしている「言葉」と「価値観」を一つづつ掘り下げ、一冊の本を作っていく新企画です。今回は、番外編。
東京在住のサポートメンバー髙木健太さんに、第三者視点でレポートしていただいています。
「年末らしく番外編で。土佐山での10大ニュース、振り返りの回にしましょう」
今月の言葉を選ぶ際、決まった方針です。そしてお送りいただいた二人の10大ニュースはこちら。
【吉冨】
1. 土佐山アカデミー10周年
2. 高川商店稼働
3. 動画配信開始(裏側チャンネル)
4. 瓦そば食べてもらった
5. 調子に乗って初めて包丁買った
6. BROMPTON(自転車)手に入れた
7. おじさん(今年43歳)になりました*
8. 県外の仕事増えた(土佐山の特徴も改めてわかった)
9. 高川商店稼働
10. 1日8件打合せ
*博報堂生活総合研究所の長期時系列調査「生活定点」の2020年調査では、平均で43.24歳からがおじさんという結果が出ています。
【下元】
1. 高川商店稼働
2. ワーケーション受入れ多数
3. 土佐山アカデミー アウトドア部結成
4. 移住2組
5. 土佐山アカデミー10周年
6. ふるまい瓦そば
7. 裏側チャンネルスタート(吉冨Face book)
8. 礼文島〜沖永良部まで全国区で仕事
9. 単発じゃない連続の企業研修が増えた
10. 計画的に休日を確保するようになった
画面共有で見せていただいたGoogleカレンダーは、ピーク時の紅葉のような彩りを見せておりました。
そんな今年最後の打ち合わせ。せっかくならと今年を表す漢字一文字を考えてもらいました。毎年清水寺で書かれているアレですね。ちょうどこのnoteが公開される頃には発表されているはずでしょう。(ちなみに去年は「密」)
土佐山アカデミー版はこのようになりました。
吉冨さんは「狂」。
緊急事態に翻弄されては狂ったスケジュール、仕事の入り方…全体的にそんな調子なので「来た波は、揉まれるより乗っかってやろう」と腹を括ったと。「乗っかって、好き放題言っちゃおう」と、うねりをオモシロガッてみたようです。
下元さんは「浮沈」。(二文字!)
社会的に、経済的に、会社が…浮き沈みはどこもかしこも当たり前。ならば「そういうものだ」と割り切って、イメージは水面のように。客観的に自分を含む状況をオモシロガレルようになった結果、短期的・短絡的に一喜一憂しなくなったそうです。
地域の人を「土の人」。外からの人は「風の人」。地域の話をする際に、そんな呼び方をしたりします。二つを繋ぐ土佐山アカデミーような役割は「水の人」。意識してかしないでか?「水」の例えが二人に共通していたことは、とても興味深かったです。来年も絶えず流れながら、淀むことなく形を変えていくのでしょう。
こうなるとセットで聞きたくなるのが来年の抱負です。
「狂」いを乗りこなした一年。「浮沈」に左右されなくなった一年。その後に続く1年は、どんな年にしたいのか?
吉冨さんは「オモシロガリストの狼煙を上げる」。
土佐山アカデミー10周年で、オモシロガリストの言葉に辿り着いた。定義もできた。外部から、特にお堅めなところからの反応も良かった。商標登録も出願した。手応えはある。
ならば2022年は、それを機能させていきたい。人が動き出した今、また狂わされるかもしれないけれど、だからこそオモシロガリストの出番だ。そう信じているように見えるのです。不謹慎だけど、ちょっとワクワクしているようにさえ。
そして下元さんは「高川商店を稼働させる」。
こちらも今年リノベーションした多目的・交流スペース。トライアルがトライアルを呼び、常に人の気配を感じられるようになった。誰かが来て、滞在して、繋がって…が繰り返され、「誰か来てくれちゅうね」と地元に認知されるようになってきた。人が血だとするならば、巡ることによって場所の心音が強くなっていくようなイメージでしょうか。もっとその動きを活発に、日常に。と話してくれました。
「先が見えないということは、未来が近いということ」
振り返りと抱負をこの一言で締めくくった二人を画面越しに眺めながら「バカデミーさまのようだな」と思いました。バカデミーさまとは、土佐山アカデミーが10周年を迎える今年、この取り組みを始めるための春の合宿で生まれた、理念を体現したアイコン。手足と目がたくさんあるのが特徴です。
未来の輪郭を露にするように手を、歩み寄るように足を、せわしなく動かしながら様々な視点から見て、観て、考える。その象徴。
狼煙も稼働も、みなさんのお力を借りないとなし得ないもの。ぜひとも抱負を実現してもらうべく、来年もバカデミーさま達のオシリをみんなで叩いていきましょう。
最後になりましたが一年間、noteのお役目をオモシロガリながらやらせてもらった私の一字は、抱負も兼ねて「焚」としたいと思います。主にオンラインから「焚」きつける役割でしたが、来年こそはまた土佐山で「焚」き火を囲み、水の人たちを沸騰させられたらと思っております。
土佐山アカデミーを通して、note上だけではなくリアルで。みなさまとお会いできることを楽しみにしています。それでは、良いお年をお迎えください!
ごきげんでおなじみ 高木健太
土佐山アカデミー東京代表
プランナー/コピーライター/コーチ
日本大学芸術学部卒業後、設計デザイン事務所、飲食業などを経て広告代理店のクリエイティブ・プランナーに。2019年企画屋として独立。身近な人、モノ、コトからごきげんにできるように企画・コミュニケーションの力を使いたいと考えています。「なごやかに、すこやかに」が信条。趣味と生きがいは余興。5歳児の父。
●ごきげんでおなじみ https://gokigen-inc.jp/
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