フリーランス美容師のメリット・デメリット
どうにかフリーランスと業務委託で、美容師として1年過ごせました。
あれからとは・・・
去年の5月から、急遽ニート美容師になったため
ひとまず噂の業務委託での働き方を経験し、その数字を自分なりに分析してみた結果を包み隠さずにリアルに公開したあの時ですね。
今となっては業務委託サロン自体の数も増えてきて、サロン毎のルールや条件による差別化がでできているように感じるので、以前より選びやすい状況だと思います。(少なくとも1年前よりは・・・)
まだまだ少ないですが、シェアサロンという形態も増え、個人としてはさらに選択肢をもてる現状なのかなと感じています。
フリーランスという言葉を耳にする機会も増え、少なからず興味を持っている方もいると思います。
◇フリーランスってそもそも何なの?
まず、フリーランスについて少しふれておきます。
企業などに所属せずに仕事を請け負う働き方をフリーランスといいます。
フリーランスは働き方のひとつのことで、
個人事業主だからといってフリーランスとは限りません。
つまり、個人事業主として業務委託サロンに所属して仕事を委託される働き方をフリーランスというのは少し違うのかなとも感じています。
(あくまで個人的な意見です)
今回は数字というよりも
1年間で感じた僕のフリーランスとしての働き方をしてみての
メリット・デメリットについてまとめてみました。
*フリーランスといっても、様々な形態があるため誤解のないように
ここではあくまでも僕自身のという表現で進めます。
→先に状況を簡単に説明します(その方がイメージが湧くかと思うので)
顧客ほぼ0からのスタートだったので、
半分シェアサロン、半分業務委託という働き方でスタートしました。
◇シェアサロンとは
毎月の使用料(3〜5万)をサロンに払い、材料などは自分で用意しお客様も自己集客です。昔の言い方ですと面貸しに例えられることが多いですが少し違います。
売り上げに対して、70〜80%が報酬です。
今回は業務委託サロンについての説明は省略します。
*僕が行っている業務委託サロンは、1日平均するとだいたい2万前後ほど報酬としてもらえるようなサロンです。(指名、売り上げにより変動あり)
単価¥7500〜¥10000といったところでしょうか。
僕がいくつか他のサロンと比べた感覚では単価が高め、やった分はしっかり稼げる委託サロンです。
実際の働き方については
■週3〜4日→シェアサロンでサロンワーク
・自己集客、、材料費自費、勤務時間自由(お客様を担当する時だけサロンに)
・報酬70%〜75%(毎月の固定費により変動)
・シェアサロン使用料、月額3〜5万
■週1〜2日→業務委託サロン
・12時間拘束(10:00〜22:00)
・集客はホッ◯ペッパービューティがメイン
・客単価¥7500〜¥10000
・報酬平均 平均2万前後
業務委託を過去に1ヶ月間レギュラー(週5〜6の出勤)で体験してみて、単価や働き方の部分で感じることがたくさんあり、シェアサロンでの顧客を増やすまでの間の隙間時間を埋めるために続けました。
僕のここまでのやり方としては最低保証として10万前後を保ちながら、
シェアサロンで新規集客しながら美容師をするという働き方です。
この働き方は少し特殊だし中途半端かもしれませんが、フリーランスの働き方の初期リスクをなるべく抑えたい人にはおすすめです!
*その詳細や理由に関しては、また今度違うnoteにまとめる予定です。
こんな感じで完全なフリーランス美容師1本ではない形で美容師をしてきましたが、
僕なりに感じたフリーランスのメリットとデメリットについて最後にまとめます。
◇メリット
・サロンワーク以外の自由な時間を増やせる
・店舗をもたない形で独立した働き方が経験できる
・美容以外の仕事や好きなことを始めやすい環境
・自分の価値(武器)を高めるきっかけになる
・サロンワーク以外の自由な時間
言い換えると、効率的に美容師に集中できるということです。
自分がお客様と向き合うその施術の時間以外は空き時間。それをどう自分の為に使うか人によって様々です。
・店舗をもたない形で独立した働き方が経験できる
・自分の価値を高めるきっかけになる
一人一人が個人サロンのオーナー、個室の中で自分が看板を背負うイメージなので売りにするものもそれに対する価値(値段)も自分で決めます。
自分の美容師としての売りは何か?売り方、伝え方を改めて考えざるを得ない状況に追い込まれるので必死に考えます。(壁にぶち当たります)
材料管理、収入と支出の管理もやることになるので独立に近い形の働き方だと言えると思います。
・美容師以外の副業としての仕事や好きなことを始めやすい環境
美容師としての時間のコントロールができる分、副業やサロンワーク以外の仕事との相性がいいと思います。飲食店のイベントをやったり、ヘアメイクやカメラマンとしても活動する美容師さんもいます。
それを含めた時間の効率化、収益の最大化が自分次第で可能な環境です。
僕はちなみに日本酒勉強してます。
◇デメリット
・保証が全くない
・社会的な信用の部分の不安
・完全歩合による収入の不安定さ
・保証が全くない
会社に勤めてるような保証はないので、その辺を強く意識してしまう方にはフリーランスは楽しめないかもしれません。
・社会的な信用の部分の不安
社会的信用の部分に関しては、よく賃貸を借りる際など信用が低く借りづらいという話を耳にしたりしますが、フリーランスとしての収入証明の準備と保証会社が必須の物件も多いため一概にそうとはいえない印象です。
・完全歩合による収入の不安定さ
なによりも収入の不安定さ、保証なしという部分。
これまではお店が広告費をかけてしてくれていた集客の部分を、今後は何にどのくらい費用をかけていく必要があるか選択や判断を自分でしていくことが必須になります。
美容師にとってのお客様をどう増やしていくかが、フリーランスに興味はあるけど一歩踏み出しづらい部分じゃないかと思います。
フリーランス=正解ではないと思うので誰にでもおすすめできるものではないと思っています。
もちろん、正社員としての働き方が良い場合もあります。
それぞれにメリット、デメリットがあるので自分の現在と未来に少し向き合って、この先どんな美容師人生を過ごしていきたいか。
そこに向かうための一番の近道はなにか。
選択肢がある分、ブレずに自分が選んだ環境やステージで集中することが大事だなと感じています。