【終演】流星揚羽『天雲草子』
改めまして流星揚羽第11回公演『天雲草子』全7ステージ終了いたしました。
ご観劇くださった皆様、関係者の皆様、ありがとうございました!
執筆段階では配信のアーカイブがご覧になれるので、ネタバレが嫌な方は、本編をご覧になってから読んでくださいませ。
阿尾羽
阿尾羽という役は2019年8月に上演されたオムニバス公演『星月夜〜明星と夕星〜』の一編、「天雲草子〜牛鬼の章〜」より引き続きの登板となりました。
クライマックス(と言って良いでしょう)の1対1もありました。
アフターイベントでも言いましたが、映像作家として生きてきて、こんな大役を頂けるとは露も思いませんでした。
そしてこの世相。
稽古も今までと同じようにはできません。
小屋入りしてからもそうですね。
不慣れなこともありつつ、人生最大の役に挑んだって感じですかね。
正直、不安を抱えたまま小屋入りしましたが、美香さんや足立さんから、小屋入りしてからも良くなってると言われて大変に嬉しかったです。
さて、こっからは個人的に好きなところと登坂が意識したポイントをお話していこうかなと思います。
兄弟鬼の章
なんといってもオヅヌこと新八さんが良い!
めっちゃ怖い鬼がみせる最期の表情。このコントラストが素敵です。
阿尾羽はこの章で玉禅さまから水晶玉を受け取ります。台本では最初から僕が持っていたのですが、諸般の事情によりご覧になった形になりました。
国盗りの章
いろんなところで言っていますが「お気に入りの章は?」と聞かれたら国盗りです。
『天雲草子』は人ならざる者にスポットが当たることが多いので、ここでの人間模様とそれを確かに形にする実力者たちのアクトは見応えたっぷりでした。
僕は国盗りは何と言っても4対1ですね。
みかげ・かぐや・阿尾羽・真生VS泰山。
小菅さん、さぞ混乱したことでしょう…
鬼狩り武者の章
いや、クライマックスの曲合わせの殺陣!これに尽きるでしょう。あの曲カッコ良すぎる!僕も絡んでます。
そう!早替えです。
C.C.Cが誇るツインタワーとがっくんにお手伝い頂きました。ありがたき幸せ。
笑い女の章
受け入れてくれた村の皆んなとの宴、そして1人、また1人…
これは泣くよなぁ
登坂的には芋鬼(冒頭のボディファイトしてる鬼。畑で芋を食べているという憶測から付けられた愛称。)
がんばりました。ここは僕がちょっと手を付けました。
芋鬼から阿尾羽に戻ってるときに突如聞こえてくる「阿尾羽ー!!!」という叫び声からの真生の台詞はアドリブです。楽しいチームです。
雨降り小僧の章
これは笑い女との対比でできていると思っていて、オムニバスを上手く利用した構成だなぁと思いました。
数少ない阿尾羽の笑顔が見られる章でもあります。阿尾羽にとって真生ってどんな奴なんでしょうね?良く同僚って言ってるけど(会社員経験のない)俺がイメージする同僚よりは強い存在だと思うんだよなぁ
二鬼の章
そらの死、みかげの覚醒、真生の死、玉禅さまの死、劇的な最終章ですね。
僕と小菅さんの1対1はみんなでアイデアを出しながら作ったんですけど、小菅さんと1対1すると分かった時から、段の上下で戦いたいなって思っていました。面白い画になったんじゃないでしょうか?
そして阿尾羽もこと切れます。
ここは実は最後の通し稽古でも納得行かなかったんだけど、貴弘さんに相談して良い形に引っ張り上げてもらった感じがあります。みなさんどうでしたかね?
これでプレからの付き合いだった阿尾羽とも一旦お別れ。大変なこともあったけどめっちゃ大切な役になりました。